02. A Little Bit of You 歌詞
位置付け
Overture としての "Vueile" そして "Frozen Heart" にとって代わる形で、"Let It Go" の 'Let the storm rage on' の対になるオープニングナンバーとして登場した "Let the Sun Shine On" が続き、アレンデールの祭りが終わって部屋に戻ってきた姉妹は、両親に寝かしつけられます。
しかし昼間にエルサと約束していた、"We will stay up late and build the snowman" をアナが忘れるわけありません。
両親が去るやいなた、アナはエルサをベッドから引きずり出して遊ぼう遊ぼう言い始めます。A Little Bit of You というナンバーは、一緒にオラフを作る場面、そして、寝室でエルサの魔法で遊ぶ場面の二つに分かれており、両者の間に会話のパートが入ります。この曲は、エルサの魔法が誤ってアナの頭を直撃するところで終了します。
二人にとって「オラフ」がどんな位置付けなのかについて、歌詞でしっかり語られることがこのナンバーの見所でしょう。
歌詞と対訳
では早速歌詞と対訳いきます。
※1.なお歌詞は、私が聴き取ったものになるので正確かどうかの保証はありません。また対訳もざっくりとつけていますのでご指摘やご意見ありましたらコメントしてください。
※2.歌詞だけが見たい場合はこのままみてください。「続きを読む」以降では、あらためて歌詞をみながら、その合間合間でちょくちょく解釈や解説を入れて、語りたいことを語ります。
[Elsa]
"You know, there's a recipe to making a proper snowman"
あのね、 雪だるまを作るのには '正しい' やり方があるの
[Anna]
"Really?"
そうなの?
[Elsa]
Uh-huh.
A little bit of you, a little bit of me
アナのひとかけと私のひとかけ
A part that loves to dream
夢見ることが好きな部分に
[Anna]
A part that swings from a tree
木にぶら下がるのが好きな部分も
A little like me, a little like you
私にちょっとにてて、エルサにもちょっと似てる
[Elsa]
ステキな部分に
[Anna]
やんちゃな部分も
[Both]
A loyal friend
忠実な友達
[Elsa]
Who is there no matter what
何があっても居てくれる
[Anna]
There no matter what
何があっても
[Elsa]
A big round belly
大きな丸いお腹
[Anna]
And a big bouncy butt!
それに大きなはずむお尻!
[Both]
He'll love warm hugs and the bright sunlight
あったかいハグと明るい陽の光が大好きで
[Anna]
And he'll really love the summer
夏がとっても大好き
[Elsa]
But he'll melt!
でも溶けちゃうわ!
[Anna]
Yeah, you're right
"Oh!" So we'll build him back together
あぁ、そっか
あ! 溶けたら一緒に作り直そうよ
[Elsa]
Yes, together, that's the key!
そう、一緒に、それが大事ね!
[Both]
'Cause he's a little bit of you and me
だってこの子は、私たち二人のひとかけずつだもん
[Elsa]
"Okay, time for bed"
さぁ寝る時間よ
[Anna]
"What? No! Time for more magic, please and thank you!"
え?ダメ!もっと魔法を見せてくれるんでしょ、お願い!
[Elsa]
"Anna, you know I'm not supposed to even be doing this!"
アナ、こんなことだってしちゃいけないことだってわかってるでしょ!
[Anna]
"But your magic is the most beautiful, wonderful,
でもエルサの魔法は、広い世界で一番キレイで、ステキで、完璧なんだよ!
[Elsa]
"Do you really think so?"
本当にそう思うの?
[Anna]
"Yes! So do it, please, before I burst from inside to outside!"
うん!だからやってよ!早くしないと爆発しちゃうよ!
[Elsa]
"Okay, okay, don't burst!"
わかった、わかったって。落ち着いて!
<Elsa show some magic>
<エルサが魔法を見せる>
[Anna]
"Whoa!"
うわぁ!
[Elsa]
A little bit of you, a little bit of me
アナのひとかけと私のひとかけ
[Anna]
You do the magic and I get to see
エルサが魔法を使って私が見るの
[Elsa]
A little bit of fun
楽しいひとかけ
[Anna]
A little bit of fun in the middle of the night
真夜中の楽しいひとかけ
[Elsa]
A little bit of magic and it all takes flight
La la la la
....
魔法のひとかけ 全部空中を飛んでいくの
[Anna]
This is so amazing! More more more!
これスゴ~い!もっともっともっと!
[Elsa]
A little bit of you!
アナのひとかけ!
[Anna]
Magic! Magic! Do it, Elsa, do it more!
魔法!魔法!やって!エルサ、もっとやって!
[Elsa]
A little bit of me
私のひとかけ!
[Anna]
Me me me me me me
A little bit of you, a little bit of me!
Look at me!
エルサのひとかけ、私のひとかけ!
見て!
[Anna]
<Magic struck Anna’s head>
<アナの頭に魔法が当たる>
(Screams)
(叫ぶ)
[Elsa]
Anna!
アナ!
解釈と解説
ここからは、歌詞を改めて追いながら、途中途中で言いたいことを挟みます。
エルサは 夢見るのが好き、そしてアナは木にぶら下がる
[Elsa]
"You know, there's a recipe to making a proper snowman"
あのね、 雪だるまを作るのには '正しい' やり方があるの
[Anna]
"Really?"
そうなの?
[Elsa]
A little bit of you, a little bit of me
アナのひとかけと私のひとかけ
A part that loves to dream
夢見ることが大好きな部分に
"dream" は、映画版ではあまり出てこないですが、ブローズンにはキーワードの一つとして加えられたんでしょう。"Dangerous to Dream" の解釈にも関連してきそうですし、実は "Finale" と言う名の "Let It Go" のリプライズでも "dream" というキーワードが登場します。一応ここでは、エルサがオラフに付け加えた要素として「夢見ることが大好き」な部分があると言うことで。要するにエルサも「夢見ることが大好き」だったんですね。事故を経て必死に魔法を隠さなきゃいけなくなる前から。もちろんこの時点でも「魔法は人前で見せてはいけないもの」と言われていますが、事故後ほど厳しくはありません。
[Anna]
A part that swings from a tree
木にぶら下がるところも
A little like me, a little like you
私にちょっとにてて、エルサにもちょっと似てる
[Elsa]
ステキな部分に
[Anna]
やんちゃな部分も
アナは、自分がやんちゃなこと、わかってるんですね。笑
オラフは「何があってもそこにいてくれる忠実な友達」
[Both]
A loyal friend
忠実な友達
[Elsa]
Who is there no matter what
何があっても居てくれる
[Anna]
There no matter what
何があっても
オラフは、「何があってもそこにいてくれる忠実な友達」なんだそう。
"Some people worth melting for" のシーンにつながってくる部分ですね。
BIG BOUNCY BUTT
[Elsa]
A big round belly
大きな丸いお腹
[Anna]
And a big bouncy butt!
それに大きなはずむお尻!
これ、ノースマウンテンで生きた雪だるまと出会ったアナが、 それがオラフだと確証を持つのに、再度ひっぱりだされる大事な台詞になります 笑
ちなみにアナがbuttって言うたびにちびっ子からおばちゃんまで劇場中で爆笑が起こります。(サンプル少ないですが、2回中2回そうでした 笑)
"Warm hugs", "the Bright Sunlight" and "Summer"
[Both]
He'll love warm hugs and the bright sunlight
あったかいハグと明るい陽の光が大好きで
[Anna]
And he'll really love the summer
夏がとっても大好き
ポイントは、"warm hugs" と "bright sunlight" が大好きは、二人で一緒に歌っているのに対し、"summer" が大好きという要素はアナから付け加えているということ。オラフが夏好きなのは、アナの加えた要素なのです。(これはテストに出るレベルで重要な気がする)
オラフは「溶ける」
[Elsa]
But he'll melt!
でも溶けちゃうわ!
エルサはすかさず言います。「でも溶けちゃうわ!」と。
これ結構印象的です。私はこれを聴いた時、"In Summer" の "winter is good time to stay in and cuddle / but put me in summer and I'll be a .... HAPPY SNOWMAN!" というフレーズを思い出しました。
音韻的には、"cuddle" に対応して "puddle" 水たまりがくるはずです。映画版ではその時オラフは水たまりに目をやりつつも、それを飛び越えて Happy Snowmanになるんだ!と叫びます。
オラフは、アナとエルサの認識においても本質的には溶けてしまう設定で作られているということが、エルサの "But he'll melt" で明らかになります。
そしてそんなエルサの言葉に対してアナは、こう返答します。
[Anna]
Yeah, you're right
"Oh!" So we'll build him back together
あぁ、そっか
あ! 溶けたら一緒に作り直そうよ
[Elsa]
Yes, together, that's the key
そう、一緒に、それが大事ね
[Both]
'Cause he's a little bit of you and me
だってこの子は、私たち二人のひとかけずつだもん
ポイントは "together"
溶けたら一緒に作り直そうよ。
幼いエルサは、この物語のアンサーを言っています。"together, that's the key"
エルサの気持ちが整理できていない状況では逆効果でしたが、"For the First Time in Forever (Reprise)" でのアナの "together" 推しはここからきているのかもしれません。でもとにかく解決には "together" がキーなんです。(ルー大柴ではない)
オラフ = a little bit of you and me = エルサのひとかけ+アナのひとかけ
そしてオラフについても "he's a little bit of you and me"(私たち二人のひとかけずつだもん)とわかりやすく一言で言い換えてくれています。
つまりこのナンバーはオラフこそ歌いませんが、オラフのことを歌った歌になります。
「エルサの魔法は、世界で一番きれいで、ステキで、カンペキなの!」
[Elsa]
"Okay, time for bed!"
さぁ寝る時間よ!
[Anna]
"What? No! Time for more magic, please and thank you!"
え?ダメ!もっと魔法を見せてくれるんでしょ、お願い!
[Elsa]
"Anna, you know I'm not supposed to even be doing this!"
アナ、こんなことだってしちゃいけないことだってわかってるでしょ!
[Anna]
"But your magic is the most beautiful, wonderful,
でもエルサの魔法は、広い世界で一番キレイで、ステキで、完璧なんだよ!
なんだこれは!アナ、エルサへの告白なのか?
めちゃくちゃ褒めてる…
[Elsa]
"Do you really think so?"
本当にそう思うの?
[Anna]
"Yes! So do it, please, before I burst from inside to outside!"
うん!だからやってよ!早くしないと爆発しちゃうよ!
[Elsa]
"Okay, okay, don't burst!"
わかった、わかったって。落ち着いて!
ここまたキーワードでました。"burst"。 映画版ではあまり強調されませんでしたが、ブローズンではキーワードになります。また別の場所で出てきた時に言及すると思います。
<Elsa show some magic>
<エルサが魔法を見せる>
[Anna]
"Whoa!"
うわぁ!
[Elsa]
A little bit of you, a little bit of me
アナのひとかけと私のひとかけ
[Anna]
You do the magic and I get to see
エルサが魔法を使って私が見るの
[Elsa]
A little bit of fun
楽しいひとかけ
[Anna]
A little bit of fun in the middle of the night
真夜中の楽しいひとかけ
[Elsa]
A little bit of magic and it all takes flight
La la la la
....
魔法のひとかけ 全部空中を飛んでいくの
[Anna]
This is so amazing! More more more!
これスゴ~い!もっともっともっと!
[Elsa]
A little bit of you!
アナのひとかけ!
[Anna]
Magic! Magic! Do it, Elsa, do it more!
魔法!魔法!やって!エルサ、もっとやって!
[Elsa]
A little bit of me
私のひとかけ!
[Anna]
Me me me me me me
A little bit of you, a little bit of me!
Look at me!
エルサのひとかけ、私のひとかけ!
見て!
[Anna]
<Magic struck Anna’s head>
<アナの頭に魔法が当たる>
(Screams)
(叫ぶ)
[Elsa]
Anna!
アナ!
最後のところ、思い出すだけでも心が辛いのであまりコメントする気になりません。
まとめ①:オラフとは何か
- A little bit of Elsa and Anna
- A little like Elsa and a little like Anna
- He'll melt
エルサ要素
- loves to dream
- nice
- a big round belly
アナ要素
- swings from a tree
- naughty
- a big bouncy butt
- really love the summer
共通要素
- A loyal friend who is there no matter what
- love warm hugs and the bright sunlight
まとめ②:アナのエルサの魔法の捉え方
the most beautiful, wonderful,
広い世界で最もきれいで、ステキで、完璧なもの!
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