はじめに
『Encanto/ミラベルと魔法だらけの家』のミュージカルナンバーの中でもダントツで多く再生されている、「We Don't Talk About Bruno/ 秘密のブルーノ」。
メロディがあまりにも中毒的で、スルメソングとしての威力を全世界で発揮していることが、YouTubeの再生回数でもハッキリわかります。他の曲が軒並み1桁万回の再生数のところ、ブルーノのこの曲はすでに255万回(12月12日時点)。
ちなみにその次はルイーサの「Surface Pressure/増していくプレッシャー」 で148万回(12月12日時点)。
こちらの曲は、ミラベルが家の魔法が弱まってきていることの原因を突き止めるために、ブルーノについて探ろうとする場面での「ゴシップソング」。叔母ペパの家族のメンバーと、姉イサベラ、そして町の人達に、話すことがタブーとされている叔父ブルーノについて聞いて回るなかで、それぞれから聞いた情報がミラベルの中でこだましていく様子が、ミュージックビデオ的に表現されるナンバーだ。
ミラベルの物語の舞台はコロンビアでしたが、この曲はキューバを起源とする「チャチャチャ」という2拍子系のダンスリズムの曲になっているよう。
原詞とその対訳、そして高橋亜子さんによる公式の吹き替え歌詞を掲載し比較してみることのできる記事にしようと思う。
渡る世間には鬼ばかりの「長子」にしか聞こえなくなる藤田朋子さん演じるペパらが日本語で歌う吹き替え版はこちら。
今回歌詞の歌詞翻訳を担当した高橋亜子さんは、つい数日前にこちらでインタビュー記事が出ているので掲載しておく。
また作品全体についてはこちらに軽く書きました。
原語歌詞&日本語対訳&吹替歌詞
原語歌詞は太い斜体英字、吹替歌詞(高橋亜子)は太い斜体日本語、westergaardによる対訳は細字
終盤の4つの歌が重なる部分はキャラごとに色を分けています。
Pepa & Félix / Camilo / Dolores / Isabela
※なお歌が重なったところに関しては、現時点ですべての歌詞が公式に発表されているわけではないため、聞き取りが難しく正確でない可能性のある部分があります。ご了承ください。
(2021/12/18 日本語歌詞がサントラ発売により明らかになったので更新しました)
[Pepa]
We don’t talk about Bruno, no, no, no
触れちゃだめ ブルーノ ノー ノー ノー
話さないの ブルーノのこと
We don’t talk about Bruno, but
触れちゃだめ ブルーノ でも
話さないの ブルーノ だけど
It was my wedding day
あれは 私の
あれはわたしの結婚式の日
[Félix]
It was our wedding day
あれは 僕らの
ボクらの結婚式の日
[Pepa]
We were getting ready
And there wasn’t a cloud in the sky
結婚式の日 とても晴れてた
準備をしてたときには雲ひとつなくて
[Félix]
No clouds allowed in the sky
晴れてたのにさ
雲はあっちゃいけなかった
[Pepa]
Bruno walks in with a mischievous grin
そこへブルーノが来た途端
ブルーノがいたずらっぽい笑みを浮かべてやってきて
[Félix]
Thunder!!
稲妻!!
雷が
[Pepa]
You’re telling the story or am I?
もう あなたが話せば
あんたが話すの?それとも私?
[Félix]
I’m sorry, mi vida, go on
ああ ごめんよ 君が
ごめんよ さあ続けて
[Pepa]
Bruno says, “It looks like rain”
もうすぐ 雨が
ブルーノが言うの「雨のようだね」と
[Félix]
Why did he tell us?
ブルーノが言うのさ
なんでそんなこと言ったのか?
[Pepa]
In doing so, he floods my brain
雨が降ると言うの
そうして私の頭を雨でいっぱいにした
[Félix]
Abuela gets the umbrellas
みんな傘をさした
アブエラが傘をもってきてくれた
[Pepa]
Married in a hurricane
嵐の中で
ハリケーンの中で結婚したの
[Félix]
What a joyous day but anyway
僕ら式を挙げたよ
なんて喜ばしい日だろう なんにせよ
[Pepa & Félix]
We don’t talk about Bruno, no, no, no
We don’t talk about Bruno
触れちゃだめ ブルーノ ノー ノー ノー
触れちゃだめ ブルーノ
話さないの ブルーノのこと
話さないの ブルーノのことは
[Dolores]
Hey! Grew to live in fear of Bruno stuttering or stumbling
ねえ! ブルーノ 怯えて暮らしてたの
ねえ ブルーノがぶつぶつ言ったりどもったりすることの恐怖感じながら生きてきた
I can always hear him sort of muttering and mumbling
呟き今も聞こえてくるの
いつも聞こえるの彼のつぶやきとか独り言とか
I associate him with the sound of falling sand, ch-ch-ch
落ちる砂のようなあの声 シーシーシー
その音まるで落ちる砂の音 チーチーチーっていう
It’s a heavy lift with a gift so humbling
おばあちゃんと家族の未来の
とても屈辱的なギフトで荷は重く
Always left Abuela and the family fumbling
Grappling with prophecies they couldn’t understand
重たい何かを抱えてるの
その予言 誰もわからなかった
いつも理解のできない予言を残して
アブエラと家族に手探りさせ格闘させるの
Do you understand?
あなたわかるの?
わかってくれた?
[Camilo]
A seven-foot frame, rats along his back
背中には ネズミたち
7フィートの長身 背中にはネズミたち
When he calls your name it all fades to black
闇の中へ 連れ去られる
彼に名前を呼ばれたら その名前は暗闇へ飲み込まれる
Yeah, he sees your dreams and feasts on your screams (Hey)
君の叫び声 待ちわびてる(ヘーイ)
そう 彼はキミの夢をみて 叫び声を餌食にしている
[Pepa, Felix & Camilo]
We don’t talk about Bruno, no, no, no
触れちゃだめ ブルーノ ノー ノー ノー
話さないの ブルーノのこと
[Dolores]
We don’t talk about Bruno, no, no
触れちゃだめ ブルーノ ノー ノー
話さないの ブルーノのこと ダメダメ
[Pepa, Felix & Camilo]
We don’t talk about Bruno
触れちゃだめ ブルーノ
話さないの ブルーノのことは
[Dolores]
We don’t talk about Bruno
触れちゃだめ ブルーノ
話さないの ブルーノのことは
[Townsperson 1]
He told me my fish would die, the next day, dead
死ぬと言われた魚 すぐ死んだ
彼に私の魚が死ぬと言われて、翌日死んだ
[Ensemble]
No, no
ノーノー
ダメダメ
[Townsperson 2]
He told me I’d grow a gut and just like he said
太ると言われたら ほら太った
彼に腹が出ると言われたら本当にそうなった
[Ensemble]
No, no
ノーノー
ダメダメ
[Townsperson 3]
He said that all my hair would disappear, now, look at my head
言われた通り 髪の毛抜けたよ
彼に髪の毛が亡くなると言われたけど、ほら見てこの頭を
[Ensemble]
No, no
ノーノー
ダメダメ
[Pepa, Dolores, Felix, Camilo]
Your fate is sealed when your prophecy is read
予言が運命を決める
予言が読まれたら運命が定められてしまうの
[Isabela]
He told me that the life of my dreams
Would be promised, and someday be mine
人生の夢が叶うと彼に言われたわ
彼は教えてくれた 私の夢みる人生は
いつか手に入ることが約束されていると
He told me that my power would grow
Like the grapes that thrive on the vine
ぐんぐん力育つと ブドウの木のように
彼は教えてくれた 私の力は強くなると
つるを伸ばして育つ葡萄のように
[Abuela Alma]
Óye, Mariano's on his way
ほら マリアーノが来る
ほら マリアーノが向かってるよ
[Dolores]
He told me that the man of my dreams
Would be just out of reach
ずっと夢見た人は 他の人を
彼は教えてくれた 私の夢見る男性は
手の届かないとこにいるだろうと
Betrothed to another
愛していると
それが別の人と婚約した
It’s like I hear him, now
声がするの
まるで聞こえるみたい 彼の声が
[Isabela]
Hey sis, I want not a sound out of you
ちょっと そばに近づかないでよ
ねえミラベル 何も余計なことしないでいてね
[Dolores]
It’s like I can hear him now, I can hear him now
彼の呟き 今聞こえる
まるで彼の声が聞こえるみたい いま彼の声が聞こえる
[Mirabel]
Um, Bruno
ブルーノ
えっと ブルーノ
Yeah, about that Bruno
ああ 知りたい ブルーノ
そう そのブルーノのことだけど
I really need to know about Bruno
知らなくちゃいけない ブルーノ
本当にブルーノのこと知らなきゃいけないの
Gimme the truth and the whole truth, Bruno
真実教えて ブルーノ
真実を教えてほしい 全部 ブルーノのこと
[Camilo]
Isabela, your boyfriend’s here (ha ha ha)
イサベラ 彼氏だよ ハハハ
イサベラ ボーイフレンドがきたよ
[Abuela Alma & Isabela]
Time for dinner
夕食よ
ディナーにしましょう
***
A seven-foot frame, rats along his back
背中には ネズミたち
7フィートの長身 背中にはネズミたち
It was my wedding day / It was our wedding day
あれは私の / あれは僕らの
あれはわたしの結婚式の日 / ボクらの結婚式の日
He told me that the life of my dreams
人生の夢が叶う
彼は教えてくれた 私の夢見る人生は
Grew to live in fear of Bruno stuttering or stumbling
I can always hear him sort of muttering and mumbling
ブルーノ 怯えて暮らしてたの 呟き今も聞こえてくるの
ねえ ブルーノがぶつぶつ言ったりどもったりすることの恐怖感じながら生きてきた
いつも聞こえるの彼のつぶやきとか独り言とか
***
When he calls your name it all fades to black
闇の中へ 連れ去られる
彼に名前を呼ばれたら その名前は暗闇へ飲み込まれる
We were getting ready and there wasn’t a cloud in the sky / No clouds allowed in the sky
結婚式の日 とても晴れてた / 晴れてたのにさ
準備をしてたときには雲ひとつなくて / 雲はあっちゃいけなかった
Would be promised, and someday be mine
と彼に言われたわ
いつか手に入ることが約束されていると
I associate him with the sound of falling sand, ch-ch-ch
落ちる砂のような あの声 シーシーシー
その音まるで落ちる砂の音 チーチーチーっていう
***
Yeah, he sees your dreams and feasts on your screams
君の叫び 待ちわびてる
そう 彼はキミの夢をみて 叫び声を餌食にしている
Bruno walks in with a mischievous grin
そこへブルーノが来た途端
ブルーノがいたずらっぽい笑みを浮かべてやってきて
He told me that my power would grow
ぐんぐん力育つと
彼は教えてくれた 私の力は強くなると
It’s a heavy lift with a gift so humbling
Always left Abuela and the family fumbling
おばあちゃんと家族の未来の 重たい何かを抱えてるの
とても屈辱的なギフトで荷は重く
アブエラと家族に手探りさせ格闘させるの
***
Thunder!! / You’re telling the story or am I? / I’m sorry mi vida go on
稲妻!! / もうあなたが話せば / ああごめんよ君が
雷が / あんたが話すの?それとも私? / ごめんよ さあ続けて
Like the grapes that thrive on the vine (vine, vine)
ブドウの木のようにね
つるを伸ばして育つ葡萄のように(つるを伸ばして)
Grappling with prophecies they couldn’t understand
Do you understand?
その予言誰もわからなかった あなたわかるの?
いつも理解のできない予言を残して わかってくれた?
***
[Abuela Alma]
Óye, Mariano's on his way
ほら マリアーノが来る
ほら マリーノが向かってる
***
A seven-foot frame, rats along his back
背中には ネズミたち
7フィートの長身 背中にはネズミたち
Bruno says, “It looks like rain” / Why did he tell us?
もうすぐ雨が / ブルーノが言うのさ
ブルーノが言うの「雨のようだね」と / なんでそんなこと言ったのか?
He told me that the life of my dreams
そういつかは夢が叶う
彼は教えてくれた 私の夢見る人生は
He told me that the man of my dreams
もう私の夢が叶う
彼は教えてくれた 私の夢見る男性は
***
When he calls your name it all fades to black
闇の中へ 連れ去られる
彼に名前を呼ばれたら その名前は暗闇へ飲み込まれる
In doing so, he floods my brain / Abuela gets the umbrella
雨が降るというの / みんな傘をさした
そうして私の頭の中を雨でいっぱいにした / アブエラが傘を持ってきてくれた
Would be promised, and someday be mine
と言われたわ
いつか手に入ることが約束されていると
Would be just out of reach betrothed to another, another
叶う日など来ないかもね だけど
手の届かないところにいるだろうと そして別の人と婚約した 別の人と
***
Yeah, he sees your dreams and feasts on your screams
君の叫び 待ちわびてる
そう 彼はキミの夢をみて 叫び声を餌食にしている
Married in a hurricane / What a joyous day
嵐の中で / 僕ら式を
ハリケーンの中で結婚したの / なんて喜ばしい日だったろう
Mine, mine, mine, mine, mine
いいの いいの いいの いいの
私の手に 私の手に 私の手に 私の手に 私の手に
And I’m fine, and I’m fine, and I’m fine, I’m fine
いいの いいの いいの いいの
私は大丈夫 これで大丈夫 これで大丈夫 これで大丈夫
***
[Alma, Julieta & Agustin]
He’s here
彼だよ
彼が来たよ
[Felix, Camilo, Townspeople & Children]
Don’t talk about Bruno, no, no, no
触れちゃだめ ブルーノ ノー ノー ノー
話さないの ブルーノのことは
[Dolores & Pepa]
Not a word about Bruno
触れちゃだめ ブルーノ
ブルーノについては ひとことも
[Mirabel]
Why did I talk about Bruno?
知りたかったの ブルーノ
なんでブルーノの話なんてしたんだろう
[Dolores, Pepa, Felix, Camilo, Townspeople and Children]
Not a word about Bruno
触れちゃだめ ブルーノ
ブルーノについては ひとことも
[Mirabel]
I never should have brought up Bruno
触れちゃだめだった ブルーノ
ブルーノの話なんて持ち出すんじゃなかった
あまりすぐに書けないかもしれませんが、他のナンバーもぼちぼち対訳つけて記事にしていこうと予定しています。
そのほか、劇団四季版『アナと雪の女王』の歌詞も書き起こしして、アニメーション版の吹替歌詞と比較していたりします。👇👇👇