westergaard 作品分析

映画、ミュージカル、音楽、自分が好きなものを分析して語ります。

Frozen 2 アナと雪の女王2:All Is Found (エンディング版 / Kacey Musgraves Ver.) 歌詞・和訳

はじめに

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Frozen2 アナと雪の女王2のエンドクレジットには、中元みずきさんのカヴァーで日本語吹き替えの用意された Into the Unknown の他に、クリストフのLost In the WoodsをWeezerが、イドゥナ王妃が歌うノーサルドラに伝わる子守唄 All Is FoundをKacey Musgravesがそれぞれカヴァーバージョンを用意しています。

基本的に歌詞は劇中歌と同じで、Into the Unknown はmyとyourが入れ替わる1箇所のみの歌詞変更ですし、Lost in the Woodsは完全に歌詞が一緒なので油断していましたが、All Is Found だけは新歌詞の挿入があったことに気づいたので、記事を書き足しています。

 

劇中歌はこちら。

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歌詞・和訳(劇中歌にない追加部分・変更部分を赤字)

 

Where the north wind meets the sea
北風と海が出会うところ

There’s a river full of memory
そこに流れる 記憶で満たされた川

Sleep, my darling, safe and sound
おやすみ 愛しい子よ 安心して

For in this river all is found
全てがみつかる その川に

All is found
全てがみつかる

When all is lost, then all is found
全てが失われたとき 全てがみつかる

 

In her waters, deep and true
その川の水の深くに誠実に

Lie the answers and a path for you
答えは眠ってる あなたのための道も

Dive down deep into her sound
深く潜って その川の歌に導かれ

But not too far or you’ll be drowned
でも行き過ぎないで 溺れてしまうから

 

She will sing to those who’ll hear
その川は歌う 聴く耳を持つ者に向けて

And in her song, all magic flows
その歌の中に 全ての魔法が流れてる

But can you brave what you most fear?
でも立ち向かえる? あなたの最も恐れるものに

Can you face what the river knows?
直面できる? その川の知っいることに

 

Until the river's finally crossed
完全に川を渡り切るまで

You’ll never feel the solid ground
確かな理由を感じることは決してないの

You had to get a little lost
少しばかり迷子にならないといけないの

On your way to being found
見つけてもらうまでの道のりで

 

Where the north wind meets the sea
北風と海が出会うところ

There’s a mother full of memory
そこに流れる 記憶で満たされた母なるもの

Come, my darling, homeward bound
おいで愛しい子よ 帰り道へと

Where all is lost, then all is found
全てが失われた場所に 全てがみつかる

 

All is found
全てがみつかる

All is found
全てがみつかる

 

 

 

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Frozen2 アナ雪2:結局エルサは誰に呼ばれてた?「Into the Unknown」と「Show Yourself」をプリンセス研究の視点で徹底分析

はじめに

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今作は、プロモーションのために、「Into the 安納」じゃなくて「Into the Unknown」がものすごく大々的に宣伝されてきました。

 

※コチラは忘れもしない公式の初ツイート「イントゥ・ザ・アンノウン」笑
まぁちゃんと直ってよかった。

  


Idina Menzel, AURORA - Into the Unknown (From "Frozen 2"/Lyric Video)

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この「Into the Unknown」はいわゆる「エンドソング」が用意され、今作の最大のメインソングかのように扱われていましたが、蓋を開けたら前作とは打って変わって、後半部分に素晴らしいミュージカルナンバーがたくさんあるではないですか!

 

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「醤油はセルフ」・・・あ、じゃなくて「Show Yourself」こそが、一番の見せ場になっていたことは、映像を見た人からすれば一目瞭然でしょう。(一番かどうかはみなさんの感覚によるでしょうが、少なくとも見せ場にしたかったであろうことはご共感いただけるかと。)

 

で・す・が、このShow Yourself、解釈が難しいと一部で話題担っていたのを見かけました。

何が難しいかというと、エルサはこの一曲の間に、ノックから降りてアートハランに踏み入れ、そしてエルサがずっと疑問だったことをたった4分20秒程度のうちの解決してしまうのです。セリフなし、歌詞だけでは、私たちはついていけません笑。何せエルサは、基本4音の歌声を聞いただけで、それが自分を呼んでいて、それが「いい人だ」ということを判断できちゃうという、私たちにはない感覚を持っているわけですしね。

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なので大前提としてあの映画はエルサが感覚でわかることというのを全て説明しようとはサラサラ思っていないと、いうのが私なりの解釈です。あくまで、オーディエンスの解釈に任せつつ進める神話であり、全てを説明する気はないということなのでしょう。

 

で、解釈をするにあたって、本来であればロペス夫妻が言葉を選んだ歌詞と、ジェニファーリー監督・脚本が選んだ言葉遣いのセリフと映像を追っていけば良いはずなのです。

が、私たちが日本で鑑賞する、「日本語吹替版」や、「日本語字幕版」を理解するためには、その間で翻訳をした「翻訳者」の「解釈」とそれにGOサインを出した「ウォルトディズニージャパン(WDJ)」の担当者の「意図・判断」が挟まっているので、解釈がより一層ややこしくなるわけです笑。

 

「I AM FOUND」は「見つけた」ではないだろ!問題

ここからが本題、この曲のうち「苦渋の決断か?」「誤訳ではないか?」と話題になったこの部分。

fusetter.com

はい、みなさんが話題にしている通り当然ことは直訳ではなく、本来は「見つけられた」ないし「見つけてもらえた」など受動態にしないとおかしいわけです。

しかしご存知の通り、翻訳の際には、字幕であれば字数制限、吹き替えであれば音節数制限がありますから、そのまま訳せないことは仕方ありません。

とはいえ、字幕の松浦美奈さんにしても、吹き替えのいずみつかささん、訳詞の高橋知伽江さんにしても相手はプロですから「意味を取り違える」ということはあり得ません。彼女たちも十分「見つけられた・見つけてもらえた」と訳すべきとこであることは承知しているはずです。でもその上で、「見つけた」という吹き替え、字幕で世に送り出しているということです。

これはつまり、彼女たちの納得だけでなく、WDJの字幕吹き替え監修担当も演出者もOKしているということですから、これで意図がある程度通っているはずなのです。

 

この記事では、なぜWDJの判断として「見つけた」でOKになったのかを解き明かしていきます。

 

そもそもエルサは何に見つけられたの?の仮説

では、吹き替え字幕はほっておいて原詞だけを考えるにしても、「I AM FOUND」ってエルサは何に見つけられたの?っていうのが疑問になるわけです。

簡単に考えつく仮説は二つかなと。

 

仮説1:母イドゥナさんに見つけてもらえた

映像的にはこのシーンはまさに、姉妹の母イドゥナさんの特大映像が、アートハランの内装の氷の壁の中に映し出されているわけですから、ぱっと見イドゥナさんに見つけてもらえた、と捉えやすいです。

仮説2:声の主(イドゥナさんとは別)に見つけてもらえた

これは「エルサを呼ぶ声」が例えばアートハラン自体の声だったとすると考えやすいです。そうすると見えない何かに呼ばれていて、その声の主は見えなかったということになってしまいます。

 

ではここからしっかり仮説を検討していきます。

 

そもそもこの声は誰のだった?

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この物語の冒頭から「声の主を探せ」とパビーに言われて旅が始まっているわけですし、Into the Unknownの歌詞の時点で、

Are you someone out there who’s a little bit like me?
それともどこかにいる、ちょっとばかり私みたいな誰かで

Who knows deep down I’m not where I’m meant to be?
実はいるべき場所に 私が今いないことを知ってるの?

などと「you」と声の主について言っていることから、「Show Yourself(みせて、あなたを)」のタイトルにも入っていて、歌詞の中でも繰り返される「You:あなた」は、ずっと探していた「声の主」のことのはずです。

エルサが、ハニーマレンに教えられた通りに、4エレメントの中央に立った時、エルサの周りを無数の光の線が通り抜けて上に上がり、そこから水が記憶していた「過去の記録」の映像のドームが出来上がります。

その瞬間に流れ出すのは、母イドゥナが幼少期に姉妹に歌った「All Is Found(魔法の川の子守唄)」の一節です。(赤字は吹替歌詞)

 

[Chorus]
Where the north wind meets the sea 
北の風が海に出会うところ
北風が 海に
 

[The Voice] 
Ah ah ah ah 
 

[Chorus]
There's a river 
川がある
巡り会う
 

[The Voice] 
Ah ah ah ah 
 

[Chorus]
Full of memory (memory, memory)
記憶に満たされた
その川に(川に、川に)
 

 

 

ここで、サントラの歌詞カードでは「The Voice」となっていた箇所ですが、映像ではイドゥナさんが気を失ったアグナルを抱き抱えながら、空を見上げて「ああーああー」と歌っているのが確認できます。

このことから、エルサの心に響いていたのは「アグナルを助けたイドゥナさんの声だった」と結論づけることができます。

冒頭にアグナルが自分で語る回想シーンでも、アグナルが頭を打った後、画面がホワイトアウトしてから、同じ声がします。アグナルがあの日聞いた声は、少なくとも「イドゥナさんの声」だったわけです。

で、このイドゥナさんがなんでこんな声を上げていたかは、実は映画ではわかりづらいのですが、ノベライズには、アートハランの場面において、次のような記述があります。

The Wind Spirit had lifted them out of the Enchanted Forest while others were locked in.
It was Gele. Gale had always been there to protect Elsa's family, even before she was born.
風邪の精霊が二人(イドゥナとアグナル)を運び上げ、みんなが閉じ込められている中、魔法の森の外へ出してあげました。ゲイルだったのです。ゲイルはエルサの家族をずっと守ってきたのです、彼女が生まれる前からも。

 

要するに、自然の精霊と親しく交流していたノーサルドラのイドゥナさんが気を失ったアグナルを目にしたときに、とっさの判断でゲイルを呼ぶためにこの「声」を歌ったのでしょう。

こうして霧の外へ運び出された二人は、映画のアートハランのシーンでもはっきりと描写のあった、アレンデール兵の車に運び入れられ、そのままアレンデールへと帰っていったのでしょう。映画で見えた場面でもゲイルがイドゥナを隠すように毛布をかけてあげている様子があったことから、命を救ったのもゲイルだというのを察しろということでしょうか。まあ確かにアグナルの回想シーンでもアグナルが宙に浮いたような描写もありましたし、そんなに不可能な想像要求でもないかもしれません。

(ノベライズは私はUS Amazonで購入しましたが、日本でも12月10日に発売。)

Frozen 2: The Deluxe Junior Novelization (Disney Frozen 2)

Frozen 2: The Deluxe Junior Novelization (Disney Frozen 2)

 

 

でもハニーマレンは「第五の精霊が、事件の日に声を上げたのを聞いた人がいる」って言ってたよね?

エルサが、第五の精霊のことを知らされたのは、ノーサルドラのキャンプでハニーマレンと話をしていたときでした。ハニーマレンは、エルサが持っていたイドゥナのスカーフを手にとり、その模様を指差して説明しました。

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ハニーマレンのセリフは次の通りでした。(和訳は吹き替えセリフを暗記してないので、私なりの訳)

There's a fifth spirit. Said to be a bridge between us and the magic of nature.
第五の精霊がいるの。私たちと自然の魔法をつなぐ架け橋だって言われてる。

Some say they heard it call out the day the forest fell.
森が閉じ込められた日にその声を聞いたっていう人もいるわ。

 

この台詞が真実なら、イドゥナさんが第五の精霊ということになってしまいますが、イドゥナさんには魔法の力はありませんでした。エルサこそが第五の精霊だったということは、Show Yourselfの中盤4エレメントの中央にエルサがいわゆる「足ドン」したときに全ての記憶が再生され始めることから明らかです。

つまり、ハニーマレンの供述が間違っているということになります。
まあ結局、森であの日何が起こったかをわかっている人はいないようですし、そもそもハニーマレンは年齢的にも34年前にそこにいませんから人づての話なわけで、正確とは限りません。

なのでその時聞こえた「声」は、アグナルが聞いた声と同じで、イドゥナさんがゲイルを呼ぶための「声」だったということで良さそうです。

 

 

ではやはりエルサは「声の主:イドゥナ」に「みつけられた」のか?=「♪みつけた〜」は誤訳か?

ここで再び先ほどの歌詞に戻ります。

アグナルが聞いた謎の声、そして他のノーサルドラが耳にして「第五の精霊の声」と勘違いしていた声は「イドゥナさん がゲイルを呼ぶ声」でした。

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そのメモリーが再生された後、大人になってエルサを寝かしつけてるシーンであろうイドゥナさんのメモリーが大画面に映し出され、エルサに向かって歌います。

 

[IDUNA] 
Come, my darling, homeward bound 
おいで愛しい子、帰り道へ
おいで 良い子よ
 

[ELSA] 
I am found
みつけてもらえた
みつけた

 

これを見てエルサがいうのがこの台詞。「I am found」です。

直接的には、やは6年前船旅に出て以来会うことができなくなっていた母イドゥナさんにみつけてもらえた、というのがしっくりくるかもしれません。

しかしこのイドゥナさんは、まるで『リメンバー・ミー』のように骸骨となってそこに存在しているのではなく、あくまで水が記憶している「過去の記録」です。

私は「(イドゥナさんに)みつけてもらた」という方こそ意味が通りにくいのではないかと考えます。

 

では、エルサは「誰」にみつけられたのか?

私はエルサが、エルサ自身によって、「みつけられた」のではないかと考えます。

つまりこれまでエルサがInto the Unknown以来ずっと「you」と呼んできたのはエルサ自身のことだったのではないか、と。

そしてエルサを呼んだいたのも、イドゥナさんの声を通した自分が呼んでたのではないか、と。

なんじゃそりゃ、と思われるかもしれませんが、これにはいろいろな根拠があります。

 

根拠1) イドゥナ「♪You are the one you've been waited for all of your life」

まずShow Yourselfの続きの歌詞を見ると、こういう一節があります。

 

[ELSA & IDUNA] 
Show yourself  /   Step into the power
みせてよあなたを /  パワーの世界へ踏み込み
大きな  /  力 受け入れ

Throw yourself  /  Into something new
身を投じて  /  あたらしい何かへ
新しい  /  
自分になる 

[IDUNA & Chorus]
You are the one you’ve been waiting for
あなたこそあなたが待っていたもの
待ってたのはあなた

[ELSA] 
All of my life
私の人生ずっと
今日まで

[Chorus]
All of your life
あなたの人生ずっと
今日まで

[ELSA] 
Oh, show yourself
あぁみせてよあなたを
さあ 見せて

 

You are the one you’ve been waiting for / All of your life
あなたこそあなたが待っていたもの  / あなたの人生ずっと

この一節は、曲前半にエルサがソロで歌う、

Are you the one I’ve been looking for /  All of my life? 
あなたこそ私がずっと探していたものなの  /  私の人生ずっと?
会えるときを 夢に  /  
見てたわ

や、

You are the answer I’ve waited for /  All of my life? 
あなたこそ私が待ち続けた答えなの /  私の人生ずっと?
不思議なこの力  /  なぜなの

と同じメロディであり、これに対する直接的なアンサーなわけです。(なお、赤字を見てわかるように、吹き替えだと全然対応していないので、繋がりがわからなくなってしまっています。)

 

つまり、エルサが人生ずっと探していたもの、人生ずっと待っていた答えは、自分自身だったというのです。

まだ納得できないというかたもいるかもしれません。次の根拠にいきます。

 

根拠2)アナのセリフ「When are you going to see yourself the way I see you?」

冒頭、ジェスチャーゲームをしているときに「声」が聞こえてきたエルサは、部屋へ一人戻ります。そこへ現れたアナに、声が聞こえることを告白しようと思いつつもやめてしまうエルサ。代わりに彼女の口から出た言葉は、「I just don't wanna mess things up.(台無しにしたくないの)」。それに対するアナのセリフが次の通りでした

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What things? You're doing great.
台無しにするって、何を? エルサはよくやってるじゃない。
Oh, Elsa, when are you going to see yourself the way I see you?
あぁ、エルサったら、いつになったらエルサは、私がエルサを見るような見方で、自分のことを見られるようになるわけ?

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この直後、エルサはアナによって歌われる「All Is Found(魔法の川の子守唄)」によって眠りにつき、そして再び「声」によって起こされて歌い始めるのが「Into the Unknown」な訳です。

アナがエルサに言っているセリフは非常に重要だと考えられます。
つまりこれは、「エルサが自分自身に対する見方が変わったとき、その答えが全て見つかるだろう(All will be found)」というわけです。アナちゃんは無意識のうちにこういうヒントを出していたのではないか、と。

つまりエルサはここから、「未知の旅」という名の「自分再発見の旅」に出ると解釈できます。

 

根拠3)「鏡」に映るのはエルサだけ

そうして始まる Into the Unknown。扉を開いて廊下に出たエルサは歌い始め、その後すぐに廊下にある鏡のところへ歩み寄ります。
エルサは鏡に映る自分を見て、歌います。

There’s a thousand reasons I should go about my day
私が日常を送るべき理由は千とある
どこかで呼ぶ 謎めいた声

And ignore your whispers which I wish would go away
だからあなたのささやきを無視するの
どこかへ消え去って欲しいの、切実に
無視をすれば 消えてゆくのか

「You」といいながら、すでに鏡に映る自分自身を見つめて歌っているわけですが、なぜこのシーンが重要かといえば、「鏡」が出てくるのはこの映画で2箇所だけだからです。ここと、もう1箇所は両親の乗っていた船の中にある「割れた鏡」です。
船のシーンではアナとエルサとオラフがそこにいますが、その割れた鏡に映るのも、エルサだけです。

そして私が鏡に注目するのは、何よりこのFrozenシリーズで、鏡は非常に重要な意味を持つからです。

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一作目では「鏡」は登場しませんでした。なぜなら、原作雪の女王の鏡のメタファーを「ハンス王子」という形で使っていたからです。このことは2014年時点でのジェニファーリー監督へのインタビューで本人の口から明らかになっています。日本語解説記事はコチラに詳しいです。5年前の記事で懐かしいという人も多いのでは?笑

そのため、2作目の冒頭のしかもものすごく宣伝で推されているInto the Unkownというビッグナンバーでデカデカと鏡が登場するということは、意味を持っているというふうに解釈して良いと考えられるわけです。

johnaugust.com

rednotebook.blog.shinobi.jp

 

根拠4)「水面」はプリンセスの証拠!プリンセスのトレンドは「心の声」!

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さてまだInto the Unknown の続きを検討します。この後エルサは、もう一つ扉をあけて、エルサがかつて戴冠式の日にフィヨルドを凍らせてしまったあたりの岸辺に出てきます。そこで歌い始めると、エルサはいつの間にか水面に映る自分を見つめています。

カメラは、エルサからチルトダウンし、水面に映るエルサを捉えます。

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はい水面が映ったということは、そういうことですね!

ikyosuke.hatenablog.com

シュガー・ラッシュ:オンラインことRalph Breaks the Internet を観た人はわかるようにプリンセスたち自身が認める「水面」を見つめると歌い出せるのが自分の心から望む本当の「夢」「のぞみ」であることを。

ムーラン:But sometimes, your song can't start untill you go someplace to reflect.
でもね、場合によっては、どこか自分が反射する場所へ行かないと歌が始まらないの。

ポカホンタス:What works for some of us is finding a form of water and staring at it.
私たちの中にはこうやるとうまく行く人もいるの。水面を見つけてじっと見つめると。

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はい、まさにこの水面を見たシーンから、一度はテンポも落ちてゆっくりになっていたエルサの歌は、だんだんテンポを上げていって一気に好奇心に満ちた、前向きな歌へと変わっていきます。

ある意味で、 Into the Unknown はエルサが水面を見つけた後半からがいわゆるプリンセスが夢を歌う「I Wish Song」といえるわけです。

 

で、なぜこれが重要かといえば、プリンセスの文脈で考えよ、というヒントだと捉えられるからです。Frozen2をやる前の最新のディズニーのプリンセスは、モアナでした。

(もちろんヴァネロペも「She IS a Princess(ホンモノのプリンセスね)」と認められてはいますが、正式なプリンセスではありませんので割愛します。)

 

プリンセス分析についてはこちらをご参照ください。

ikyosuke.hatenablog.com

 

モアナが特に重要なのは(何度か私がここのブログでも引用させていただいているdpostさんの記事に詳しく書かれているように)始まりは「呼ばれるから呼ばれる場所へ向かう(the sea calls me)」という受動的なものでも、「I AM MOANA」と自己定義することによってゴールにたどり着ける。
たとえ向かう先が同じであっても「自分自身の意思で、自分自身の決定にしたがって進む」のが重要であるのだということを、メインテーマでありI Wish Songである「How Far I'll Go」のメロディに5音節「I AM MOANA」というフレーズを加えることで再現したという素晴らしいリン=マニュエル・ミランダの音楽マジックで強調しているわけです。(詳しくは読んでください。)

dpost.jp

 

で、まさに今回のエルサは、モアナの後初めて公開されるウォルトディズニーアニメーションスタジオによるミュージカルアニメーション映画です。

もちろん、多くの人がご存知のようにFROZENはDisney Princessのフランチャイズとは別で、アナもエルサも正式な「Disney Princess」ではありません!

それでも、やはりこのプリンセスの文脈抜きで考えることはできないでしょう。特に、水面に映る自分を見つめるシーンがわざわざ入れられていますから。

ということはどいうことかというと、モアナまでアップデートされてきたプリンセス像というのを前提にして、今作も作っていますよ!というメッセージと捉えられます。

ですので、エルサが受動的に「母イドゥナ」あるいは「アートハラン(仮に自我があるなら)」あるいは「別の神的な何か」に『呼ばれて(受動的に)』行ったということではなさそうだ、と考えられるわけです。

ディズニープリンセスの文脈を踏み、モアナよりも新しいプリンセスであることを考えれば、そしてまたこの映画が非常にメタ的な表現を連発していることを考えれば(シュガーラッシュオンラインのプリンセスシーンも前提にしているわけですから) 、「(結果として)自分を呼んでいたのは自分だった」というのが一番しっくりくる描き方なのではないでしょうか?

 

ですので、私は「みつけた」のも「みつけられた」のもエルサである、と考えます。エルサ自身がエルサ自身をみつけられた。アナが暗示したように、エルサの自分に対する見方が変わった、ということではないか、と。

それの手助けとなったのが、イドゥナがアグナルを救うために行った真実の愛の行いの結果である「声」だった、と。

しかしその声は実はエルサの心の中でこだまする「心の声」だったのだ、と。

 

私がたどりついた暫定的な結論

この記事の目的は、なぜ歌詞の「I am Found(みつけられた/みつけてもらえた)」が「見つけた」でWDJ的にOKになっているのかを探すことでした。

高橋さんの方の訳詞が音節数的に「みつけられた/みつけてもらえた」が入らないのは仕方ないです。でも字幕では入るでしょう、という意見もあります。

 はい、私も入ると思います。

それでも字幕・吹き替え共に「みつけた」でGOが出たのは、上に書いてきた通り、「エルサが、自分の心の声に従い、自分によって自分を見つけた」という「心の声」的な解釈をし「自発的な」「自己定義をする」「I AM MOANA的な」プリンセスということで、受動態ではなく能動態の「みつけた」でGOを出した!ということではないでしょうか?

これは翻訳者やWDJ関係者にインタビューすれば一発で答えが出る話ではあるかもしれませんが、私なりにはこれで納得しています。

 

何せ「心の声」は2019年の実写ジャスミンでも曲のタイトルになる程ですし、今作にもアナの歌にも出てきますし、トイストーリー4でも、モアナでもキーワードでしたよね。WDJが大好きな言葉です。

 

わざわざ Into the Unknownの日本語タイトルに「イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに」って付けてきたくらいですから。笑

このなくてもいいサブタイトルについては、子どもにとって覚えやすくするためではないかという憶測も飛んでいましたが。真相はいかに。

 

ikyosuke.hatenablog.com

 

おまけ 絵本にアンサーが書いてある件について。。。

でこれは答え合わせ的になってしまうのですが、絵本LITTLE GOLDEN BOOKシリーズのFROZEN2の絵本にはしっかりこう書いてあります。

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The voice that had called to her now quieted to a whisper, and she realized it had been within her all along.

エルサのことを呼んでいた声は、もう囁き程度に静かになりました。そしてエルサは気づいたのです、その声はずっと彼女自身の中にあったのだということに。

ということで、あっさり答えらしきことを書いている絵本もあったりします。。。

まあほぼこれで検証してきたことがコンファームされたのではないかな?と思います。

Frozen 2 Little Golden Book (Disney Frozen)

Frozen 2 Little Golden Book (Disney Frozen)

 

  

残された問題:エルサ以前に「第五の精霊」はいたのか?

しかし、これだけは私の中でも解決しませんでした。

たとえハニーマレンが言っていた「あの事件の日に第五の聖霊の声を聞いた人もいるとか」が間違いで、それはイドゥナさんの声だったとしても、「第五の精霊がいるらしい」「私たちと自然の魔法の架け橋になるらしい」という話がエルサの登場以前からあったかもしれないという点は説明がつきません。

 

考えられることとしては、例えば

第五の精霊はあの事件以前には必要なかった。なぜなら自然の魔法の恩恵を受ける全ての人(ノーサルドラ)が、自然をリスペクトし、愛していたから。しかし、アレンデールのルナード国王が自然を傷めるるようなダムを作り、そのダムをめぐって殺し合い(というかルナード国王の一方的な虐殺)を始めたことから、自然と人間の間の関係が壊れ、聖霊と人間の間をつなぐ架け橋としての第五の聖霊の役割が必要になった。

そのとき、真実の愛の行いを示したイドゥナさんを見込んだ「なにものか」がイドゥナさんとその救った対象であるアグナルに「何か」を託し、そこから生まれた「エルサ」が第五の精霊となり、「アナ」はそのもう一端を担うことになった。

 という説です。

しかしこれでは事件以前に作られたスカーフに第五の精霊を示す中央の模様が描かれていることが説明つきません。

一方で、私たちとエルサはハニーマレンの語りでしか第五の精霊の話を聞いていないことから、本当に事件以前から中央の模様を「第五の精霊を表すもの」と考えられていたかどうかは確認ができません。

もしかしたら、希望を失ったノーサルドラの人の誰かが、第五の精霊説を勝手に根拠なく唱え始めた可能性はあるかもしれません。 

 

この件について何か考察された方などいらしたら、コメント欄やツイッターアカウント@westergaard2319 へリプライや@ツイートなどで教えていただけると大変嬉しいです。

 

さてFrozen2公開からまだ一週間ですが、いろいろな考察や感想がウェブ上を飛び交っていて、これからもきっといろんな解釈や分析、考察がなされていく1作目と同等に、あるいはそれ以上に愛される作品になるんだろうな、と幸せに浸っています。

まだまだスクリーンに観に行ける幸せをひしひしと感じながら、リアルタイムで生きていてよかったなと思う今日この頃です。

 

 

追記)Twitterで解釈についてのアンケートをとってみました!

12月2日に、Twitterの方でみなさんの解釈のアンケートをとっていました!
結果は、次の様な感じ。

1)アートハランに独立した意思はある(全336票)

ー ある (61%)

ー ない (33%)

ー 上記以外のその他の説 (6%)

 

2)エルサを呼ぶ意志があるのは何?誰?(全277票)

ー エルサ自身 (38%)

ー アートハラン(エルサと別人格) (43%)

ー イドゥナ (19%)

 

3)エルサに聞こえている声が誰の?何の?(全291票)
(呼ぶ意志があるのが誰かはともかくとして)

ー イドゥナがアグナル救助時に出した声 (33%)

ー アートハランが今出している声 (34%)

ー エルサの心の中で響いている声 (33%)

 

 

 

 

追記)お寄せいただいた「第五の精霊」の解釈

すもも(@smmtalk)さんから、「元々はアートハランが第5の精霊だった説」というのをお寄せいただいた。

まず、すももさんの理論では、アートハランには水や氷、雪があることから、エルサの持つ不思議な力と要素が同じととらえている

まず、イドゥナのスカーフに第5の精霊を示す模様があったのは、かつてその存在を知っていた者が描いた。それでも、ノーサルドラの人々にアートハランという第5の精霊が言い伝え程度にしか馴染みがなかったのは、自分の意思で自由に動くことが出来る他の精霊たちと違い、唯一その場に行かなければ存在を知ることが出来ない“土地(島)”だったから

これを前提としたすももさんの説明はこうだ。

1)ノーサルドラとアイルランドが対立したことに怒った4つの精霊は、二度とノーサルドラの人々に危害が及ばないようノーサルドラを霧で包み込むことで人々を守った(4つの精霊の愛) ※エルサたちが霧の中へ入ったとき、精霊たちがエルサたちを大変な目に遭わせたのは、危害を与える可能性のあるアレンデールの人からノーサルドラの人を守るため

2)かつて交流のあったノーサルドラとアレンデリアンを元の関係性に戻すため、他の精霊と違って自ら動くことが出来ない(島だから)アートハランが、アレンデールへ行ったイドゥナに、アートハランが持つ第5の精霊としての不思議な力を与え、それをエルサが受け継いだ。

 

《 精霊のまとめ 》

・第五の精霊アートハランがイドゥナに託したもの = エルサの力

・他4つの精霊

 

その上で、エルサに声が聞こえるようになった理由は次のように説明している。

1)アートハラン:精霊と人々との繋がりを再び取り戻したい

2)イドゥナ/アグナル:アレンデール国王たちの最期と航海の意味を伝えたい

3)エルサ:自分が何者なのか何のために生まれたのか知りた

それぞれの願いがエルサへ謎の声となって突然聞こえるようになり、結果的にエルサをアートハランへ導いた

※声自体はイドゥナの声だが、声の内訳は上記それぞれの意思の合わさったもの

 

 

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「ノーサルドラ」と「サーミ」:アナと雪の女王2でディズニーが宣言する「今できる正しいこと(The Next Right Thing)」(ネタバレあり考察)

はじめに 

 

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サーミにインスパイアされた「ノーサルドラ(架空の民族)」のリーダー:イエレナと手を取り合うエルサ・アナ

2019年11月22日 日米同時公開した「アナと雪の女王2(Frozen II)」。

一作目からノルウェーを舞台とすることを幾度となく公言しながら、クリストフをあまりサーミらしく描かなかったことや、サーミの文化を参照した音楽を使いながらもサーミの人たちが登場しないというようなことが指摘されてきていた。

(例えば、2014年当時の記事)

www.reflector-online.com

 

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そんなFrozenが2作目にして登場させたのが「Northuldra(ノーサルドラ)」という架空の民族。

こちらの民族はサーミをモデルにしていることを公式も発言しており、その衣装や「ククサ」など使う道具、乗り回すトナカイの群れなど表現がよりリアルになっていることは予告編段階からかなり前面に押されていた。

そんなウォルトディズニーアニメーションスタジオ(以下WDAS)がサーミの人たちと「契約」を結んでいたことが先日記事で明らかになりました。

この記事では前半でそのニュースの一部を和訳し、後半でこの件について触れながらでディズニーが宣言した「今できる正しいこと(The Next Right Thing)」について議論したいと思います。(もちろんアナのソロ曲のタイトルにかけてますよ。笑)

nowtoronto.com

 

 

記事の抜粋和訳

Sámi people – the Indigenous communities in Scandinavian regions – recognized the tune right away. It turns out the context behind that music was subject to erasure.
サーミの人々(スカンジナビア地方で暮らす "インディジナスな"* コミュニティ)は(一作目を見て)あるメロディにすぐに気づいた。その音楽の背景にある文脈は「消去の対象」となっていたのだ。
※indigenousの訳し方はいろいろな難しさを含む:今までは「先住の」「土着の」とされてきたが、政治的正しさの観点から、「地域にもともといた」と訳すのが最も適切なようである。

www.youtube.com

 

The song is Vuelie and it was written for the film by South Sámi musician and composer Frode Fjellheim, who adapted it from one of his earlier songs, Eatnemen Vuelie (Song Of The Earth). His music draws on joik, an ancient vocal tradition that was outlawed when Nordic Indigenous communities were Christianized.
その曲は「ヴェリィ」(♫ナーナーナヘイヤーナ…)で、その曲は南部サーミの音楽家で作曲家のフローデ・フェルハイムが手掛けたもので、彼は自身が作ったEatnemen Vuelie(大地の歌)をもとに作曲したのだった。
彼の音楽は「ヨイク」と呼ばれるノルウェーのインディジナスのコミュニティがキリスト教化されたときに非合法化された古くからの歌唱伝統の系譜を引く。

The selective use of Sámi culture in Frozen led to debate on social media about appropriation and whitewashing, and not just because of the joiking.
アナと雪の女王におけるサーミ文化の選択的使用は、文化盗用(アプロプリエーション)やホワイトウォッシュ(白人文化化)の観点からSNS上で議論を呼んだ。それはヨイクだけの問題ではなかった。

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The character Kristoff (voiced by Jonathan Groff) has a wardrobe that resembles what Sámi reindeer herders would wear, but he looks very Norwegian. To be fair, Sámi people can have blond hair and blue eyes – the result of forced assimilation and ethnic cleansing for over a century.
クリストフというキャラクター(声はジョナサン・グロフが担当)はサーミのトナカイ飼いが着るような衣装に似た服を着ているが、非常にノルウェー人(ノース人系)っぽく見えるのだ。公平な立場で言うと、サーミの人々であってもブロンドの髪の毛で、瞳の色が青になることはあり得るのである。それは1世紀以上にわたる矯正された「同化」と「民族浄化」の結果によるものだが。

 

To make sure cultural erasure didn't happen in Frozen II, Sámi leaders entered into a contract with Disney that affirms ownership of their culture.
アナと雪の女王2では、そういったような「文化の消去」は起こらないようにするために、サーミの指導者たちはディズニーと、彼らの文化の所有権を確認する契約を結ぶことになった。

This time, filmmakers Jennifer Lee, Chris Buck and producer Peter Del Vecho sought out expert advice on how to respectfully portray Indigenous culture, which is heavily and intricately featured in the film and its reconciliation plot.
今回は、監督であるジェニファー・リーとクリスバック、そしてプロデューサーのピーター・デル・ヴェッコが、十分にリスペクトを持ってインディジナス文化を描くためにどうしたら良いか、専門家の助言を求めたのだった。そしてそれは映画の和解の物語の中で、かなり濃密にそして複雑に取り扱われた。

The sequel finds Elsa summoned by a mysterious siren, a melodic voice calling from a far off land that holds buried secrets about Arendelle’s past. The ensuing story enriches and expands the mythology behind its characters. It turns out Elsa and a fictional community called Northuldra (who are inspired by the Sámi) have a shared history. The film acknowledges the erasure of the Northuldra and their absence from the original film in dramatic terms.
この続編はエルサが謎の呼びかけに呼ばれるところから始まる。その歌声はアレンデールの過去についての葬られた秘密を持った遠い場所からきているのだった。
それに続いて起こる物語は、登場人物たちの背景の神話をより豊かにし、拡大していく。結果として、エルサとノーサルドラと呼ばれる架空のコミュニティ(サーミからインスピレーションを受けたもの)は共通した歴史を持っていることがわかる。そして映画は、ノーサルドラの抹消と一作目の映画に彼らが登場しなかったことを作劇的に認めた表現をする。

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After finding out that their culture would play an even more significant role in the Frozen sequel, the Sámi parliaments of Norway, Sweden and Finland, along with the Saami Council (a non-governmental organization of the Sámi people), reached out to the movie’s producers to collaborate. The filmmakers were on board, and the Sámi groups rounded up a group of experts (called Verddet) to act as cultural consultants for the animation team.
サーミの文化がアナと雪の女王の続編でより重要な役割を果たすことになることが分かってから、ノルウェースウェーデンフィンランドサーミ議会と、サーミ評議会(サーミの人々によるNGO:詳しくはこちら)は映画の制作者たちとコラボレーションするために連絡を取った。製作陣は現地へ向かい、アニメーションチームを支えるために文化のコンサルタントとして動く専門家集団(Verddetと呼ばれる)をサーミの人たちが形成した。

Among the group was Anne Lájla Utsi, managing director at the International Sámi Film Institute, who shared with NOW the ceremonial non-confidential version of a contract drawn up between Walt Disney Animation Studios and the Sámi people.
グループの中には、かつてWDASとサーミの人々の間で結ばれた、今となっては形式だけで信頼の置けないバージョンの契約を結んだ、国際サーミ映画協会のマネージングディレクターAnne Lájla Utsiもいた。

The contract, signed by Del Vecho and the Sámi parliament reps, is printed to look like a hand-written document. It outlines the studio's “desire to collaborate with the Sámi in an effort to ensure that the content of Frozen 2 is culturally sensitive, appropriate and respectful of the Sámi and their culture.”
デルヴェッコとサーミ議会の代表たちによって結ばれた今回の契約は、手書きの書類のように印刷された。その中では「スタジオ側にある、アナと雪の女王2の内容を文化的に敏感で、ふさわしくそして十分にリスペクトを持ったものにすることを保証するための努力をするためにサーミの人々とコラボしたいという要望」が説明された。

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In exchange for the Sámi people’s input, Disney agreed it would also produce a dubbed version of Frozen II in one Sámi language (similar to the Maori-language, Tahitian and Hawaiian dubs of Moana) and participate in cross-learning initiatives that contribute to Indigenous communities in Scandinavia.
サーミの人たちの協力へのお返しとして、ディズニーはアナと雪の女王2のサーミの言語での吹き替え版を制作すること(モアナにおいてマオリタヒチ、ハワイの言語で行なったのと似たように)スカンジナヴィアのインディジナスコミュニティに貢献する横断的学びのイニシアチブに協力することに合意した。

“We have been approached by many outside filmmakers who are interested in Sámi stories,” says Utsi, who is appreciative of Disney’s collaboration and hopes others follow the studio's lead when it comes to telling Sámi stories.
Utsiが言うには「我々はこれまでも、サーミの物語について関心を持った多くの海外の製作陣から接触された」と。彼はディズニーの協力に感謝し、サーミの物語を伝えることにおいて、他がそれに続くことを望んでいる。

“This is a good example of how a big, international company like Disney acknowledges the fact that we own our own culture and stories. It hasn’t happened before.”
「これは非常に良い事例なわけです。どのようにこの巨大で国際的な会社であるディズニーが我々が自身の独自の文化や物語を持っていると言う事実を正当に評価するやり方のね。こんなこと今までありませんでしたから。」

In Frozen II, Fjellheim's Vuelie gets an encore recital, but this time it is sung by the Northuldra characters, a nod to their Sámi-inspired heritage. Other elements in Frozen II inspired by Sámi culture include spirits that represent earth, wind and fire.
アナと雪の女王2においては、フェルハイムのヴェリィが再び演奏されるが、今回はノーサルドラの登場人物たちによって歌われるのだ。サーミからインスピレーションを受けた遺産への敬意の表現として。アナと雪の女王2における、サーミの文化からインスピレーションを受けた他の要素としては、大地、風、そして火を代表する精霊たちが挙げられる。

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There’s also the Northuldra dress, which Utsi explains was a sensitive area. Indigenous communities across the globe have to be wary of how their traditional garments are used considering how they are often appropriated for mascots or Halloween costumes.
加えて、ノーサルドラの衣装もある。Utsiによればそれは非常にセンシティヴな部分だと言う。世界中のあらゆるインディジナスコミュニティは彼らの伝統的な衣装がどのように使われるかについて非常に警戒しているのだ。それらが頻繁にマスコットとしてあるいはハロウィンのコスチュームのように文化盗用されることを考慮して。

“We felt good about them,” says Utsi about the white fur garments worn by Northuldra characters, as well as their traditional use of reindeer and guksi cups.
「我々は良いと感じました」とUtsiは言います。ノーサルドラの登場人物たちが着ている白い毛皮の衣装についてと、トナカイやククサという器の伝統的使用について含めて。

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アナが手にしているのがククサ

 

**** 記事の抜粋和訳終わり ****

 

1作目〜2作目と舞台版、小説との横断的な考察

1)アグラバーからアレンデールへ

昨今、WDASを含むディズニーカンパニー全体はかなり過去の「差別」や「文化盗用」について反省しており、姿勢を変えたいこと、そして過去の作品で作ってしまった私たちオーディエンスの中にある認識を変化させていきたいと本気でおもって行動していることが感じ取れることが多々ある。

例えば実写版の2019年アラジンの「Arabian Nights」での「アラビア」の表現や、「Prince Ali」での「Slave(奴隷)」や「女性の商品化」の観点でもそうであったように。

詳しくはこちらの記事参照のこと。

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今作においては特に、物語の大筋が「過去の過ちを正すこと」に主軸を置いていることからもその本気度を感じられる。

 

それはアナに唯一与えられたソロ曲「The Next Right Thing」で歌われるように、「先代のあやまちを認識した以上、それを踏まえて今できる次の正しい一歩を踏むことしか、今生きる我々にできることはない」というメッセージそのものである。

 

※それは、この映画のメタ性が、一作目をメタ的に揶揄るオラフのネタだけでなく、そもそも冒頭から、「プリンセスのおとぎ話」を「うぇっ、キスじゃ救えないよ」という幼少期エルサの一言目のセリフから揶揄していることからも十分に伺える。
またあのシーンは同時に、幼少期のアナがいかに「フェアリーテールウェディング(あえて皮肉としてパークっぽいこの表現をしておく笑)」を求めていたかがわかる描写にもなっている。ブロードウェイ版のアナのソロ曲には「私が求めてたのは所詮フェアリーテールだったのね」というフレーズすら入れられている
ハンス経験後のアナはまさに、そんなもん糞食らえである。(フェアリーテールウェディングの略称はFTWだが、そう書くと F**k the Worldとも読めてしまうのは如何なる皮肉であろうか笑)

 

2)ブロードウェイの「Diversity on Stage」

実際その流れは、映画の中心人物であるリー監督や、ロペス夫妻が関わって制作したブロードウェイ版フローズン(アナと雪の女王)のミュージカルにも様々な面ですでに反映されていた。

例えば、Vuelie以外にも「ヨイク」が効果的に使われた。アナとエルサの母親イドゥナは「ヨイク」を唱えて「Hidden Folk(映画でいうトロール)」を呼び出し、「北方遊牧民の子孫である」と名乗るシーンすら加えられた。

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キャスティングの面において、クリストフとアナとエルサの父親は「African American(黒人)」の役者によって演じられ、アナとエルサの母親は「Asian American(アジア系アメリカ人)」の役者によって演じられることになっていた、これは初代がカンパニーを去った後、役者が二代目に交代してもそうであった。

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またアナとエルサの「スタンバイ」(つまりオリジナルキャストが怪我や病気、バカンス等で登壇しない日のために、毎日舞台裏でスタンバイしているキャスト)はそれぞれ「African American」のAisha Jackson、「Asian American」のAlyssa Foxがキャスティングされており、私はNY在住時には二人同時に登壇する日の情報を手に入れてその舞台を観に行ったりもした。

しかし、これらの「舞台上のダイバーシティ」は設定の話とはかけ離れており、それが「appropriate(適切な)」表現かと言われるとそこは難しい点があるが、それでもAfrican AmericanのAisha Jacksonがアナを演じた日の出待ちで、彼女がステージドアから出てきたとき、たくさん待っていた同じような肌の色の子どもたちの笑顔を忘れることはできない。(これはまた実写アリエルのキャスティングの時にでも話すことにしたいと思う。)

3)舞台からスクリーンへ(Back to Screen)

 

さて、このように明らかに意図的に多様性を取り入れるようになったFrozenフランチャイズは、アニメーションの一作目ではほぼノース人と思わしき風貌の人たちしかいなかった架空の王国アレンデールにも、2作目では様々な「肌の色」の人たちが描かれるようになっている。

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このことについては、1作目と2作目を繋ぐ架け橋となる小説「Forest of Shadows」 (こちらの翻訳本は年末に日本でも日本語になって登場予定だそう)で、エルサの戴冠(つまり1作目)の後に、様々な場所から人々が移住してきてアレンデールに住むようになった、という説明がなされている。

つまり、1作目にいた一部の人の肌の色を「変えてそうだったことにした」のではなく、あの世界でもエルサ戴冠後に移民が進んだという設定にした、のである。

 

Frozen 2: Forest of Shadows

Frozen 2: Forest of Shadows

 
小説 アナと雪の女王 影のひそむ森 (角川文庫)

小説 アナと雪の女王 影のひそむ森 (角川文庫)

 

 

***

 

「多様性」つながりということで少し脱線したが、話を戻す。

 

4)人間と自然の架け橋(Bridging Human being and Nature)

今作「アナと雪の女王2」は、人間と自然とのブリッジになる主人公エルサとアナの愛を中心に置きながらも、その過程で行うミッションは、過去の歴史を明らかにし、政治的過ちを正すことである。それは結果として、ノーサルドラとアレンデールの関係を結び直すことであると同時に、自然と人間(アレンデール)との橋の掛け直しにもなっている。そしてその掛け直しは、人間側のアナと自然側のエルサとの間における「真実の愛」によって成立するのである。

 

しかも明らかになる歴史は、姉妹の祖父が「魔法」を頼る「インディジナスの人々」を恐れ、支配するためにダムを作り、さらにその式典を利用して虐殺を図ろうとしたという事実であり、支配のためのツールが自然破壊の象徴であるダムであることや植民地化の歴史を参照すればするほど非常に生々しい設定である。

今作が非常に政治的作品であることは、次の記事をはじめとするあらゆる批評家によっても指摘されているように明確である。

www.inverse.com

例えばこちらのレビュー動画のように、過去に都市計画を優先した結果、自然と共生する人たちの生活を破壊し、気候変動までもたらしたことのメタファーとも読み取っている方もいる。


映画『アナと雪の女王2』感想【レビュー編ネタバレあり】(アナ雪2)〜イントゥ・ジ・アンノウン♪天気の子の真逆の作品!?

 

どちらにせよ、真実を暴くことができるのはその真実を暴くべく生まれた特殊な力を持ったエルサにしかできなかったが、最終的にその過ちを正すのは、特殊な力を持たない(このことはオラフの語りによって非常に強調されたが)アナと、そのアナが説得し率いる「アレンデール兵(国民)」である。

結局、環境問題の面で捉えても、プラスチックストローを使わないようにしたり、エコバッグを持ち歩くことなど、一般人にできることで参画することや、政治的な面で捉えても投票の際の一票の重要性を強調しているように私には見えて仕方がない。

もちろん、それをやった上でアレンデールが犠牲を払わなくていいという都合の良いエンディングを迎えるための救済をエルサたち「精霊」がしているところが「まだディズニー的フェアリーテールから抜け出せない部分」ではあるが。

 

5)今できる正しいこと(Do the Next Right Thing)

それでも、クリストフ以外の仲間(人間を超える存在)を失ったアナが行動することによって「The Next Right Thing(今できる正しいこと)」を一歩ずつしていくことの重要性とその意義が強調されるのは確かである。

そしてこの映画の Ralph Breaks the Internet (シュガー・ラッシュ:オンライン)ばりのメタ性を鑑みれば、これがディズニー自身の宣言であると読み取ることはさほど深読みのし過ぎではないと考えてよかろう。

それでこのツイートである。

 

こちらが歌詞付きの動画である。

www.youtube.com

 

原詞と和訳、吹き替え歌詞についてはこちらの記事を参照のこと。

 

ikyosuke.hatenablog.com

(歌詞・和訳一部抜粋)

Just do the next right thing
ただやるの 次にすべき正しいことを
Take a step, step again
一歩、また一歩
It is all that I can to do the next right thing
それしかできないんだから 次にすべき正しいことをする

***

I won’t look too far ahead
遠すぎ先を見たりしない
It’s too much for me to take
私にはそれは大きすぎてできない
But break it down to this next breath
でも次の一息でできる分まで困難を分割して
This next step
次の一歩
This next choice is one that I can make
次の選択は私自身が決められること
 

So I’ll walk through this night
だから私はこの夜を歩き続ける
Stumbling blindly towards the light
よろけながらもやみくもに光に向かって
And do the next right thing
そしてやるの 次にすべき正しいことを

 

この詞はまさにディズニーがディズニー自身のことについて歌っていると考えられる。

ポカホンタスやムーラン等でやってきた、そしてアナと雪の女王の1作目でもやってきた過ちを踏まえ、もっと言えばウォルト・ディズニー氏がかつてやってきてしまった差別的な表現などを含めた「歴史」「先代の過ち」を「なかったことにする」「葬り去る」のではなく、それらをしっかり「認識」した上で、「今できる正しいこと」をすることで光のある未来へと一歩、また一歩と歩んでいこうという決心なのであろう。
ルナードをウォルトに見立ててしまうのは色々と語弊があるが、その線も全くゼロではないかもしれない。

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その価値観に、どこかまだ引きずられているのが、悪名高き祖父ルナード王に仕え、姉妹の父アグナルの護衛に当たっていた「マティアス中尉」である。
このことは、ノーサルドラのキャンプでの談笑のシーンで、アナがククサを使っている隣で、マティアス中尉は鉄と木でできたコップを使っているのも象徴される。

マティアスを説得し、マティアスたちも協力する形でアナが「今できる正しいこと」を行った時、「呪い」は解けエルサは晴れてアレンデールを守ることのできる精霊となり、「一旦の解決」を見ることができたのだろう。

 

一部には、ルナード王を短絡的な悪に描きすぎていることや、短絡的な悪はいない、と言っておきながら、その役回りを過去に亡くなった人に押し付けただけ、という人がいるのは事実だろうし、そこに関しては相当リー監督たちも悩んだのではないかと考える。

ルナードにダムを作らなければならない理由をもっと与えることで、彼の「一方的にノーサルドラを苦しめる悪い人」という側面を解消できた可能性もある。

例えば、ダムをあの時作らないとどんどんフィヨルドが侵食され、アレンデールの土地が徐々に小さくなっていってしまうなど(地理は詳しくないので本当にそうなるのかは私にはよくわからないので違ったら教えてください)。

どちらにしろ、それを描くのはさほど難しくない十分できただろう。

しかしそうではなく、最終盤の映画ではあくまでダムを作ったは「ノーサルドラを苦しめるため」という単純な理由しか見せないという決定をしたのは、やはり過去の歴史を見た時に、そう言った一方的な「力(power)」を働かせた「植民者たち(これは西欧だけでなく太平洋戦争中の日本も含む)」がいたことを無視せずに直視しようという決断と私は見る。

もちろんいろんな事情を描くことで得られた沢山のよさも考えられるが、今回スポットを当てたのは、その面こそ無視してはいけないから、他の部分を見せないという判断にしたのだと考える。

 

6)Vuelieについて

1作目で批判の対象となったVuelieは、1作目、2作目共通して冒頭で使用されるが、先ほどの記事中にあった、ノーサルドラたちによってリプライズされるのは、サウンドトラックの「Iduna's Scarf」という曲の 01:00 あたりからである。これはエルサとアナの母親がノーサルドラ出身であったことが分かったシークエンスで歌われることも印象深い。


Christophe Beck, Cast of Frozen 2 - Iduna's Scarf (From "Frozen 2"/Score/Audio Only)

 

エルサとアナの母親イドゥナがノーサルドラ出身であることはブロードウェイフローズンを観たことのある人は映画を見る前からほぼ察せてしまうのが残念だが、あの設定が引き継がれたことで、姉妹が、ノーサルドラ(サーミ)とアレンデリアン(ノース人)との間に立つべくポジショナリティを持っていることが描かれるわけである。そのタイミングで、制作側とサーミ側の両者が合意した上でのVuelieが再度リプライズされるのがいかに感動的かということである。

 

また、全てのやるべき正しいことをやった上で、映画の最後を飾るのも再び「Vuelie」である。


Christophe Beck - Epilogue (From "Frozen 2"/Score/Audio Only)

確かに前作のエピローグでは、For the First Time in Forever と Do You Want To Build a Snowmanマッシュアップのメロディで、姉妹の物語としては美しく終わっていた。しかし今作のエピローグは、今作の序盤の曲「Some Things Never Change(決して変わらないものもある)」のメロディをベースにそこに「Vuelie」を乗せていくという旋律になっていることから、物語全体が1・2を組み合わせても「Vuelie」に始まり「Vuelie」に終わる構造になっている。

 

一方で、クリストフという、本来アレンデリアンではなかろう人を描きながら、その「inbetweeness(どっちともつかない性)」について触れないというのは少し批判せざるを得ない。

もちろん尺の関係上、またプリンス像のアップデートの方にクリストフという駒を使いたかった関係上仕方ないということは納得できるが、彼の所属意識、アイデンティティについて掘り下げるだけでも一本の映画ができたのではないかと思う。

もちろん、彼の年齢的に、森に閉じ込められていたノーサルドラの子孫ではないことは確実なのだが、姉妹が先に旅立ってしまったことを伝えにきたイエレナが、あまり会話していなかったであろうクリストフを一緒に移動するように誘うなど、何か共通性を見出しているような描写があったことから、何かしらまだオーディエンスには見せられていない裏設定があるのだろうが。

 

まとめ 

さて、つらつらと書いてしまったが、ここでまとめる。

昨今の実写作品やアニメーション作品に見て取れるように、ディズニーは明らかに自社が過去に描いてきた作品における「あやまち」を正そうとしている。
(そもそも亡くなった母親の背景を2作目のテーマとすること自体が画期的である。)

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ヴァネロペ「あたしお母さんいない」 プリンセスたち「私たちも」

 

しかしどんなに「売れない」=「観てもらえない」作品で「政治的に正しいメッセージ」を発信しても、より多くの人にはリーチしない。

だからこそ、世界的にあれだけ「売れた」姉妹(なんなら売れすぎてプリンセスラインナップに入れてもらえない姉妹)の物語で、この「インディジナスな人々との関係性」の話、もっと露骨に言えば「colonialism」について取り扱うことを決めたのだろう。

そして、その一部を狂言回しであるオラフによるメタ的な喜劇として描くことによって、作品自体を一歩引いた視点でみせルコとができるようになり、その結果ディズニー自身についての自己言及を自然な形でできた、という結果が、「The Next Right Thing」に象徴的に現れているのではないか?という私の論でした。

 

ここまでお読みいただいた方、ありがとうございました。

 

 

*****

 

 

 

Frozen2 アナと雪の女王2の歌曲の歌詞・和訳・吹替歌詞の記事一覧はコチラ ↓↓↓

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Frozen2 関連考察はこちら

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Frozen2 アナと雪の女王2:Lost In the Woods(恋の迷い子)歌詞・和訳

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はじめに

クリストフが歌うソロ曲。1作目では短い1曲しかもらえなかったクリストフですが今回は、2曲目にこの素晴らしいバラードをもらったようです。

いったいコーラス部分がどうやって歌われるのか疑問ですが、きっとクリストフのことですから周りに大量にいるトナカイが歌い始めるんでしょうw(違うかな?)

↑予想的中してましたね笑


www.youtube.com

 

歌詞・和訳・吹替歌詞

 

[Kristoff]
Again, you’
re gone
まただ キミは行ってしまった
一人で

Off on a different path than mine
オレとは違う道へと
また取り残された

I’m left behind
オレは置き去り
どの道を

Wondering if I should follow
悩むよ 追いかけるべきかどうか
君は選んだろう

You had to go
キミは行かねばならなかった
わかるよ

And, of course, it’s always fine
もちろんそれは いつも問題ない
君は行くべきだ

I probably could catch up with you tomorrow
きっと明日キミに追いつけるよ
明日には追いつけるだろう

 

 

But is this what it feels like
でもこんな感じなのかな?
でも 追いかけるのは

To be growing apart?
距離ができていくことって?
俺だけ

When did I become the one
いつからなってしまったのだろう
君の背中が

Who’s always chasing your heart?
キミの心を常に追いかける人に
遠く見えるよ

 

 

[Kristoff & Sven]
Now I turn around and find
いま振り返ってわかる
生まれて初めて

I am lost in the woods
オレは森の中で迷子
迷子のよう

North is south, right is left
北は南に、右は左に
どこへ 行けば

When you’re gone
キミが行ったら
いいのか

I’m the one who sees you home
見送るのはオレなのに
君を 求めて

But now I’m lost in the woods
今はこうして森の中で迷子
森をさまよう

And I don’t know what path you are on
それにキミの行った道もわからない
道が見つからない

[Kristoff]
I’m lost in the woods
オレは森の中で迷子
迷子のよう

 

 

Up ’til now
今までずっと
今まで

The next step was a question of how
次の一歩は「どうやってプロポーズするか」という問いだった
ひたすら突き進んだ

I never thought it was a question of whether
「すべきかどうか」という問いになるとは思いもしなかった
なぜこんなに ためらうのだろう

Who am I, if I’m not your guy?
もしオレがキミの男じゃなかったら自分は誰なのか?
君の愛がなければ

Where am I, if we’re not together
どこにいるべきなのか もしオレたちが一緒になれなかったら
なんのために生きる

Forever?
永遠に?
俺は

 

 

 

[Kristoff & Reindeers]
Now I know you’re my true north
今わかる キミはオレの真実の北だ
一人残され

’Cause I am lost in the woods
だって今オレは森の中で迷子
森をさまよう

Up is down, day is night
上は下、昼間は夜に
どこへ 行けば

When you’re not there
キミがいないと
いいのか

Oh, you’re my only landmark
キミはオレの唯一の目印
おお 君の心は

So I’m lost in the woods
だからこうして森の中で迷子
今どこにある

Wondering if you still care
キミがまだボクのことを気にかけてるかどうか
信じていいのか

 

 

[Kristoff (Reindeers)]
But I’ll wait
でもオレは待つよ
君の

For a sign (for a sign)
合図がくるのを
愛を(愛を)

That I’m your path
オレがキミの道だという
心の

’Cause you are mine (you are mine)
だってキミはオレのもの
絆を(絆)

Until then
それまでは
今は

I’m lost in the woods
森の中で迷子さ
迷子のよう

 

 

(Lost in the woods)

(Lost)

(Lost)

I’m lost in the woods
迷子のよう

(Lost in the woods)

(Lost)

(Lost)

(Lost)

I’m lost in the woods
迷子のよう

 

 

他の曲はこちらから

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ikyosuke.hatenablog.com

 

 

Frozen2 アナと雪の女王2:Show Yourself(みせて、あなたを)歌詞・和訳 イドゥナ・エルサの母娘デュエット

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はじめに

イドゥナ王妃とエルサによる母娘デュエット。

後半のメロディのベースには、イドゥナ王妃がしまいが幼い頃に聞かせてくれた子守唄「All Is Found」が流れてきます。こちらの歌詞は別記事で取り扱ってます。

ikyosuke.hatenablog.com

 

www.youtube.com

 


歌詞・和訳・吹替歌詞

 

[ELSA] 
Every inch of me is trembling 
私の全細胞が震えてる
なぜか懐かしい

But not from the cold 
でも寒さからじゃない
震えてるの

Something is familiar 
馴染みのあるなにか
不思議だけど

Like a dream I can reach but not quite hold
まるで届くけど掴めない夢みたいに
夢でここに来たような・・・

I can sense you there 
あなたがいるのを感じるの
わかるのよ

Like a friend I’ve always known 
古くからの友達みたいに
あなたがいると

I’m arriving 
ついに着いたの
感じるの

And it feels like I am home
まるで我が家みたいに感じる
まるで我が家よ

 

I have always been a fortress 
私自身ずっと要塞のように固く守って来た
私も あなたも

Cold secrets deep inside 
冷たい秘密を内に秘めていた
隠してきたの

You have secrets, too 
あなたにも秘密があるのね
つらい秘密

But you don't have to hide 
でも隠さなくていいのよ
でも 隠れないで

 

Show yourself 
みせてよあなたを
教えて

I’m dying to meet you 
あなたに会いたいの死ぬほど
あなたの秘密

Show yourself 
みせてよあなたを
見せて

It’s your turn 
あなたの番よ
あなたを

Are you the one I’ve been looking for 
あなたこそ私がずっと探していたものなの
会えるときを 夢に

All of my life? 
私の人生ずっと?
見てたわ

Show yourself 
みせてよあなたを
教えて

I’m ready to learn 
知る準備は万端よ
どこにいるの

 

Ah ah ah ah 
ああ ああ

 

[SIREN

Ah ah ah ah ah 
ああ ああ

 

[ELSA] 

I’ve never felt so certain 
こんなに確証を持ったことない
必ずここで

All my life I’ve been torn 
生きてる間ずっと引き裂かれて来た
見つけ出すの

But I’m here for a reason 
でもいま理由を持ってここにいる
こんな私が

Could it be the reason I was born? 
それこそが私が生まれて来た意味なの?
なぜ生まれてきたのか

I have always been so different 
私はずっと人と違ってきた
みんなと違うこと

Normal rules did not apply 
普通のルールは合わなかったの
悩んできたわ

Is this the day? 
今日がその日?
そのわけ

Are you the way?
あなたが示してくれるの? 
教えて

I finally find out why?
ついに理由がわかるの?
どうしてなの?

 

 

Show yourself 
みせてよあなたを
見せて

I’m no longer trembling 
もう震えることなんてない
あなたの姿を

Here I am
ここにきたの
はるばる

I’ve come so far
はるばるやってきたの 
やって来たの

You are the answer I’ve waited for 
あなたこそ私が待ち続けた答えなの
不思議なこの力

All of my life 
私の人生の全て
なぜなの

Oh, show yourself
あぁ みせてよあなたを
教えて

Let me see who you are 
あなたが誰なのか見せてよ
なぜなの

 

Come to me now 
私のところへおいで
扉を

Open your door
扉をあけてよ
開くわ

Don’t make me wait
焦らさないでよ
これ以上

One moment more
もう一瞬たりとも
待てないの

Oh, come to me now
さぁ、私のところへおいで
ねえ どうして

Open your door
扉をあけてよ
隠れるの

Don’t make me wait
焦らさないでよ
出てきて

One moment more
もう一瞬たりとも
会いたいの

 

[Chorus]
(母親の歌ってくれた子守唄)
Where the north wind meets the sea 
北の風が海に出会うところ
北風が 海に

 

[The Voice] 

Ah ah ah ah 
ああ ああ

 

[Chorus]

There's a river 
川がある
巡り会う

 

[The Voice] 

Ah ah ah ah 
ああ ああ

 

[Chorus]

Full of memory
記憶に満たされた
その川に

 

[IDUNA] 

Come, my darling, homeward bound 
おいで愛しい子、帰り道へ
おいで 良い子よ

 

[ELSA] 

I am found
みつけてもらえた
見つけた

 

[ELSA & IDUNA] 

Show yourself
みせてよあなたを
大きな

Step into the power
パワーの世界へ踏み込み
力 受け入れ

Grow yourself
成長させて
新しい

Into something new
あたらしい何かへ
自分になる
 

[IDUNA & Chorus] 

You are the one you’ve been waiting for
あなたこそあなたが待っていたもの
待ってたのはあなた

 

[ELSA] 

All of my life
私の人生ずっと
今日まで

 

[Chorus]

All of your life
あなたの人生ずっと
今日まで

 

[ELSA] 

Oh, show yourself
あぁみせてよあなたを
さあ 見せて

 

[Chorus]

Ah ah ah ah
ああ ああ

 

[ELSA] 

Ah ah ah ah 
ああ ああ

 

[Chorus]

Ah ah ah ah 
ああ ああ

 

[ELSA] 

Ah ah ah ah 
ああ ああ

 

[Chorus]

Ah ah ah ah 
ああ ああ

 

[ELSA] 

Ah ah ah ah
ああ ああ

 

Show Yourselfのシーンで描かれるエルサがみつけたもの、エルサを呼んでいた声についての考察はこちら

 

ikyosuke.hatenablog.com

 

 

他の曲はこちらから

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ikyosuke.hatenablog.com

 

 

 

 

Frozen2アナと雪の女王2:Reindeer(s) Are Better Than People (Cont'd)(トナカイのほうがずっといい〜恋愛編)歌詞・和訳

 

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はじめに

1作目曲で唯一リプライズがあるのはこのクリストフの歌のみ。

1作目で唯一のクリストフのナンバーであった「トナカイのほうがずっといい」のつづき、恋愛編です。

 

www.youtube.com

 

歌詞・和訳・吹替歌詞

 

[Kristoff]

Reindeers are better than people
トナカイのが人間よりずっといい
恋は難しいな
Sven, why is love so hard?
スヴェン、なんで愛はこんなにも難しいんだ?
スヴェン なぜだろう

 

[Sven]

You feel what you feel
感情を抱くし
今感じてること

And those feelings are real
その感情はホンモノだから
その気持ちが本物だ

Come on, Kristoff
なぁクリストフ
おい クリストフ

Let down your guard
少しは気を休めるんだね
ためらうな

他の曲はこちらから

 

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ikyosuke.hatenablog.com

 

Frozen2 アナと雪の女王2:Into the Unknown(イントゥ・ジ・アンノウン ~心のままに) 英語歌詞・和訳・日本語歌詞

はじめに

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Frozen 2:アナと雪の女王2の前半でエルサが自分だけに聞こえてくる「声」に起こされて歌い始めるソロナンバー『Into the Unknown』(イントゥ・ジ・アンノウン)。

この記事では、英語の原詞その対訳、そして日本語吹き替え歌詞の判明している部分を紹介しています。

エルサを呼ぶ声が誰なのかについて、考察した記事はこちら。 

ikyosuke.hatenablog.com

 

こちらが劇中版のフルソング。イディナメンゼル版。

www.youtube.com

追記 松たか子バージョンが部分的に公開されました!(2019/11/13) 

www.youtube.com

 

 

歌詞・和訳・吹替歌詞

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I can hear you, but I won’t
聴こえてくるの でも聴かないようにするの
聞こえてる でも無駄よ

Some look for trouble, while others don’t
厄介なことに自ら首をつっこむ人もいれば、そうでない人もいる
目を覚ませ 起きろと

There’s a thousand reasons I should go about my day
私が日常を送るべき理由は千とある
どこかで呼ぶ 謎めいた声

And ignore your whispers which I wish would go away
だからあなたのささやきを無視するの
どこかへ消え去って欲しいの、切実に
無視をすれば 消えてゆくのか



Oh oh oh . . .
ああ
Oh oh . . . 
ああ

 

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You’re not a voice
声じゃないわね
どうかしてるわ

You’re just a ringing in my ear
ただの耳鳴りね
空耳よ きっと

And if I heard you, which I don’t 
もし聞こえるとしたら

いや気のせいよね
だまされる はずがない

I’m spoken for I fear
はっきり言って怖い
聞く気はないわ

 

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Everyone I’ve ever loved is here within these walls
私が愛してきたみんながここ お城の内側にいるの
愛する人たちは ここにいるの

I’m sorry secret siren but I’m blocking out your calls
ごめんなさい 神秘的な誘う歌声さん
でもその呼びかけ聞こえないふりさせてもらうわ
危険をおかすこと 二度としないわ

I’ve had my adventure
私の冒険はもう終わったの
冒険にはもう

Don’t need something new
新しいことは求めてないの
うんざりしてる

I’m afraid of what I’m risking if follow you
あなたを追いかけたら何を失ってしまうか怖いの
それでも あの声は 求めてる

 

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Into the Unknown
未知の領域へ
未知の旅へ

Into the Unknown
未知の領域へ
踏み出せと

Into the Unknown
未知の領域へ
未知の旅へ
 

 

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What do you want?
私にどうしてほしいの?
どうして

‘Cause youve been keeping me awake
ずっと私のこと起こしてくるけど
呼び続けてるの?

Are you here to distract me so I make a big mistake?
私の気を散らそうとしにきてるの? 
私に大きな過ちを犯させるために?
あなたはわたしに似た誰かなの?

Or are you someone out there who’s a little bit like me?
それともどこかにいる、ちょっとばかり私みたいな誰かで
ほんとうはここにいてはいけないと

Who knows deep down I’m not where I’m meant to be?
実はいるべき場所に 私が今いないことを知ってるの?
見つけにこいと言うのね?

 

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Every day’s a little harder as I feel my power grow.
自分の力が毎日少しずつ強くなるのを感じるの
みんなと違うと 
感じてきたの


Don’t you know there’s a part of me that longs to go 
わかってくれない? 私の中のどこかに
行きたいと切望している部分があることを
だから 心が 望むの

 

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Into the unknown?
未知の領域へ
未知の旅へ

Into the Unknown
未知の領域へ
踏み出せと

Into the Unknown
未知の領域へ
未知の旅へ

Are you out there?
そこにいるの?
あなたは

Do you know me?
私を知ってるの?
どこなの

Can you feel me?
私のことを感じられるの?
姿を

Can you show me?
見せてよ?
見せてよ

 

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Oh oh oh oh (Oh oh oh oh)

Oh oh oh oh (Oh oh oh oh)

Oh oh oh oh

Oh oh oh oh

Oh oh oh oh

Oh oh oh oh 

 

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Where are you going?
どこへいくの?
どこへ行くの?

Don’t leave me alone
おいてかないで
ついてゆく

How do I follow you
どうやって追いかけたらいいの? 未知の領域へ
未知の旅へ

Into the unknown?
未知の領域へ
踏み出そう

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westergaard による独自訳詞バージョン

なお以下の動画は、westeragaard が 日本語吹き替え歌詞の発表前に独自につけた吹き替え歌詞のバージョンです。あくまで公式歌詞の発表前のファンメイドであること、歌に関しては素人であることをご承知の上再生ボタンを押してください笑。

 

 他にFrozen2関連の記事はこちら

 

ikyosuke.hatenablog.com

 

 

他の曲はこちらから

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