westergaard 作品分析

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*Frozen Broadway* 10. What Do You Know About Love 歌詞

10. What Do You Know About Love

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位置付け

09. Reindeer(s) Are Better Than People をノースマウンテンの麓で相棒のトナカイ、スヴェンとデュエットするかのように歌っていた山男クリストフを見つけたアナ。

今回の出会いはオーケンの店ではありません。

そのため、アナのドレスは「こおっちゃう、こおっちゃう」状態です。

見かねたクリストフは、スヴェン(自分の本心)との会話をします。

 

スヴェン「彼女死んじゃうよ」

クリストフ「知らないよ」

スヴェン「それでも手出すけをオファーするべきだよ」

 

それを聴いたアナは、

アナ「どういう風に助けてくれるの?」

と。

クリストフは、「吹雪はノースマウンテンから来ていて、おそらくそこに女王がいるだろう。そこへいくためには、あったかい服や、登山スキルがいる。それらはどれもオレが持っている。」と言って、クリストフが持っていた替えの登山服を貸してくれます。

ブローズンでは、このようにしてクリストフの方から、手助けすることをオファーしてきます。

 

そして映画ではソリでしていた会話をし始めます。

(ちなみに今回は、ソリにも乗らなければ、オオカミに襲われることもなければ、ソリが燃えることも、新しいソリをプレゼントすることもありません)

 

クリストフ「女王はなんでこんなことをしたんだ?」

アナ「私がその日出会った人と婚約したのよ。それでダメっていわれたから私も姉さんも怒っちゃって…」

クリストフ「その日にあった人と?」

 

アナ「だからそう言ってるでしょ?」

クリストフ「両親から知らない人に気をつけろって言われなかったのか?」

アナ「ハンスは知らない人じゃないもの!」

っといった感じで、会話からだんだん歌に入っていきます!

 

歌詞と対訳


"What Do You Know About Love?" from FROZEN on Broadway (Official Lyric Video)

 

では歌詞と対訳です。

(ちなみに、YouTubeで公開されているプレバージョンとサントラに収録されているバージョンは少し歌詞なども含め違う部分があります。この記事では、サントラバージョンを文字起こししています。)

 

※1.なお歌詞は、私が聴き取ったものになるので正確かどうかの保証はありません。また対訳もざっくりとつけていますのでご指摘やご意見ありましたらコメントしてください。

※2.歌詞だけが見たい場合はこのままみてください。「続きを読む」以降では、合間で解釈や解説を語りながら、あらためて歌詞をおさらいします。

 

[Anna]

"Hans is not a stranger"

ハンスは知らない人じゃないもん

 

[Kristoff]

"Okay. So, what's his last name?"

そうか。じゃあそいつの苗字は?

 

[Anna]

"Of the Southern Isles!"

「サザンアイルズの」!

 

[Kristoff]

"Foot size?"

足のサイズは?

 

[Anna]

"Foot size doesnt matter."

足のサイズなんて関係ないわ

 

[Kristoff]

"But knowing a man before you marrying him

Uh… kind of does."

でも、結婚する前にその人について知ることは

そこそこ関係あると思うぜ。

 

[Anna]

You've got opinions on my life and my relations

But let me tell you what

私の人生や恋愛に文句あるみたいね!

でも一つだけ言わせてちょうだい

 

[Kristoff]

"Okay. Enlighten me"

よし。なら教えてくれ

 

[Anna]

Love is the one thing that has zero complications

And I can trust my gut

愛っていうのは、全然難しいことでもなんでもないの

それに私、自分の直感に自信あるわ

 

[Kristoff]

"Okay. You frighten me"

そうか。ゾワゾワするぜ

 

[Anna]

Some people know their hearts

The minute true love starts

自分の心がわかる人もいるの

真実の愛が生まれた途端に気づける人も

 

[Kristoff]

Some people read a lot of books

物語をたくさん読むやつもいる

 

[Anna]

"I like books!"

本は好きよ!

 

Some people simply know

When true love says "Hello"!

すぐ わかる人もいるの

真実の愛の人が挨拶して来た時に

 

[Kristoff]

Some folks are taken in by curly locks and princely looks!

巻き毛の髪と王子らしい見た目の虜になるらやつもいる

 

[Anna]

"He does have princely looks. We agree on that one!"

彼はたしかに王子らしい見た目してるわ。それはお互い納得でしょう?

 

[Kristoff]

"Right! Ah, by the way, what color eyes does he have?"

そうだな!あぁ、ところで、彼の瞳の色は何色?

 

All I'm sayin' is when you go to climb a mountain

You don't just jump to the top

オレ言ってるのは要するに

君が山を登る時

最初からてっぺんに跳んでいくのはムリってこと

 

 

[Anna]

If it's true love you can!

これが真実の愛なら出来るわ!

 

[Kristoff]

There's scalin' and scramblin'

よじ登ったり、はい登ったりしながら

And too many steps for countin'

数え切れないほどの段差がある

And the work doesn't stop

そうやっていつまでも終わらないんだ

 

[Anna]

Maybe for you

きっとあなたにとってはね

 

[Kristoff]

Love's not an easy climb

愛は簡単な登山じゃない

You have to take your time!

時間をかけなきゃだめだ!

 

[Anna]

We get a whole life, that's the plan

これから一生かけてやってくわ、それが計画よ

 

[Kristoff]

That's not a plan!

それは計画じゃない!

 

Love's not a thing you get

It's work and tears and sweat

愛は手に入るものじゃない

涙や汗を流してやっていく仕事のようなものなんだ

 

[Anna]

So says a sweaty, smelly mountain man!

要するに、汗かきで、臭い山男のこと?

 

[Both]

Oh, what do you know about love?

What do you know about love?

全く、あなたが愛の何をわかってるっていうの?

あなたが愛の何をわかってるっていうの?

あなたが愛の何をわかってるっていうの?

 

What do you know about love?

What do you know about love?

あなたが愛の何をわかってるっていうの?

あなたが愛の何をわかってるっていうの?

 

[Anna]

Have you even kissed a girl?

I mean, a human girl!

女の子にキスしたことあるの?

ちなみに「人間」の女の子ね!

 

[Kristoff]

"Oh"

あぁ

 

[Both]

What do you know about

Anything, anything?

何をわかってるっていうの?

何を?何を?

 

[Kristoff]

Anyone with half a brain

Would have worn some winter gear!

脳が半分でもあれば

冬の装備を身につけるはずだね!

 

[Anna]

Anyone with half a life

Would have one friend who's not a deer!

半生過ごして来たら

鹿じゃない友達が一人はいるはずよ!

 

[Kristoff]

I do!

いるさ!

 

Any fool who jumps headlong

Is gonna bang their head!

軽率にジャンプする馬鹿は

頭をぶつけるよな!

 

 

[Anna]

Any fool who doesn't jump right now

Is probably gonna end up dead!

今すぐジャンプしない間抜けな人は

多分死んじゃうわ!

 

[Kristoff]

"Whooooooa!"

うわーー!

 

[Anna]

Like I said

ね、言ったでしょ

 

"You okay there?"

大丈夫?

 

[Kristoff]

"I've been better..."

まぁまぁだな

 

[Anna]

"You should have listened to me!

I've got good instincts!

I know danger when I see it

Just like, I know love when I see it.

Whoa!!!"

私のいうこと聞いておくべきだったのよ!

私、勘はいいの!

危険なことは見ればわかるの。

ちょうど、見た瞬間に愛がわかるようにね!

うわぁー!

 

[Kristoff]

"Whoa! Whoa! Whoa! Thank you!"

おう、おう、おう!ありがとう!

 

[Anna]

"Ah, that's not quite how I thought we'd end up"

あぁ、ちょっと、私が想像してた展開とは、かなり違うかも

 

[Kristoff]

"You've got to think things through in life, and... in love"

君は人生を通して物事を考えるべきだあと愛についても

 

[Anna]

"Touché"

『参りました』…

 

[Kristoff]

"Here. Grab on and brace yourself. Ready?

Here we go!"

ほら、掴んで、力をこめて。いいか?

引くぞ!

 

[Anna]

"Whoa! Whoaa! Whoaaa!"

わぁわぁわぁーー!

 

I'd like to point out that we've come a good long way here

ここまで、かなり長い道のりきたわね

And that you're–wow–really strong!

あなたって、ほんと、とっても力持ちね!

 

[Kristoff]

"I lift a lot of ice"

たくさん氷を運ぶからな

 

You saved my life just now

I guess I gotta say here

My first impression was wrong

君は今オレの命を救ってくれた

多分、こう言うべきだな

オレの第一印象は間違ってたら

 

[Anna]

"And see? You're nice!"

ね、そうでしょ?あなたいい人ね!

 

[Kristoff]

That jump was really brave

あのジャンプは、とっても勇敢だった

 

[Anna]

Your catch was quite a save

あなたのキャッチに助けられたわ

 

[Kristoff]

You've got some guts!

君にも根性があるな!

 

[Anna]

You've got some brains!

あなたにも脳があるのね!

 

[Kristoff]

"Thanks"

どうも

 

[Both]

With miles and miles to go

まだかなりの道のりあるけれど

I guess it's nice to know

That I can trust you

よかったわ、あなたが信頼できるってことがわかって

Though the question still remains...

それでも拭いきれない疑問は

What do you know about love?

あなたが愛について何をわかってるっていうの?

 

[Kristoff]

"Just, be careful"

気をつけるんだ

 

[Both]

What do you know about love?

あなたが愛について何をわかってるっていうの?

 

[Anna]

"Have a little faith"

ちょっとは信用してちょうだい

 

[Both]

At least we know one thing

This trip should be interesting!

少なくともハッキリしてるのは

この旅が面白くなりそうってこと!

 

What do you know about love?

What do you know about love?

あなたが愛について何をわかってるっていうの?

あなたが愛について何をわかってるっていうの?

 

 

解釈と解説

この曲は、2曲前の 08. Love Is an Open Door に続いて、アナが "Love" について歌うナンバーです。
アナの "Love" に対するスタンスが、変わっていくのがブローズンの見どころの一つでもあるわけなので、本当は  08. Love Is an Open Door も歌詞に変更がないとはいえちゃんと私の解釈を表明した方が、最後のまとめにつながっていくと思いますから、のちのち追加する予定ではあります。

で、この曲では、アナとクリストフの双方の "Love" に対するスタンスの違いが引き立つ構造になっています。同時に、そこが見どころかと思いいます。

 

[Anna]

"Hans is not a stranger"

ハンスは知らない人じゃないもん

 

[Kristoff]

"Okay. So, what's his last name?"

そうか。じゃあそいつの苗字は?

 

[Anna]

"Of the Southern Isles!"

「サザンアイルズの」!

 

それは「苗字じゃない」っていうセリフが入らなくても、劇場は爆笑。

映画館でもそうだけど、細かいジョークでもちゃんと観客がウケるのがいいなって思う。

日本の四季でアラジンとか見ててもなんか笑っちゃいけないのかなっていう雰囲気あったりして笑いづらい。映画館もそうだけど。

内容と関係ないですね笑

 

[Kristoff]

"Foot size?"

足のサイズは?

 

[Anna]

"Foot size doesnt matter."

足のサイズなんて関係ないわ

 

[Kristoff]

"But knowing a man before you marrying him

Uh… kind of does."

でも、結婚する前にその人について知ることは

そこそこ関係あると思うぜ。

 

[Anna]

You've got opinions on my life and my relations

But let me tell you what

私の人生や恋愛に文句あるみたいね!

でも一つだけ言わせてちょうだい

 

[Kristoff]

"Okay. Enlighten me"

よし。なら教えてくれ



①アナの愛に対するスタンス

[Anna]

Love is the one thing that has zero complications

And I can trust my gut

愛っていうのは、全然難しいことでもなんでもないの

それに私、自分の直感に自信あるわ

 

[Kristoff]

"Okay. You frighten me"

そうか。ゾワゾワするぜ 

 

・zero complication (複雑さゼロ)

・trust my gut (直感を信用する)

 

[Anna]

Some people know their hearts

The minute true love starts

自分の心がわかる人もいるの

真実の愛が生まれた途端に気づける人も

 

[Kristoff]

Some people read a lot of books

物語をたくさん読むやつもいる

 

[Anna]

"I like books!"

本は好きよ!

 

Some people simply know

When true love says "Hello"!

すぐ わかる人もいるの

真実の愛の人が挨拶して来た時に

 

[Kristoff]

Some folks are taken in by curly locks and princely looks!

巻き毛の髪と王子らしい見た目の虜になるらやつもいる

 

[Anna]

"He does have princely looks. We agree on that one!"

彼はたしかに王子らしい見た目してるわ。それはお互い納得でしょう?

 

[Kristoff]

"Right! Ah, by the way, what color eyes does he have?"

そうだな!あぁ、ところで、彼の瞳の色は何色?

 

・Some people know their hearts / The minute true love starts (真実の愛が生じた瞬間に自分の心がわかる人もいる)

・Some people simply know / When true love says hello (真実の愛の人が挨拶して来た瞬間に(出会った瞬間に、その人が真実の愛の人だって)わかる人もいる)

 

これに対してクリストフは

・Some people read a lot of books (本をたくさん読むやつもいる)

・Some folks are taken in by curly locks and princely looks (巻き毛の髪と王子らしい見た目の虜になるやつもいる)

と揶揄っており、要するに従来のディズニー的な「物語(フェアリーテール)の世界に憧れ、見た目で一目惚れする」恋愛を批判しています。

シュレック的要素を同じディズニー作品の歌詞の中でここまで押し出すのか(笑))

 

②クリストフの愛に対するスタンス  

All I'm sayin' is when you go to climb a mountain

You don't just jump to the top

オレ言ってるのは要するに

君が山を登る時

最初からてっぺんに跳んでいくのはムリってこと

  

[Anna]

If it's true love you can!

これが真実の愛なら出来るわ!

 

[Kristoff]

There's scalin' and scramblin'

よじ登ったり、はい登ったりしながら

And too many steps for countin'

数え切れないほどの段差がある

And the work doesn't stop

そうやっていつまでも終わらないんだ

 

[Anna]

Maybe for you

きっとあなたにとってはね

 

 

・You don't jump to the top (てっぺんに跳んでいくことはできない)

・There's scalin' and scramblin' / And too many steps for countin' (よじ登ったり、這い登ったりしながら、数え切れないほどの段差がある)

・The work doesn't stop (いつまでも終わらない)

 

[Kristoff]

Love's not an easy climb

愛は簡単な登山じゃない

You have to take your time!

時間をかけなきゃだめだ!

 

・Love's not an easy climb (愛は簡単な登山ではない)

・You have to take your time (時間をかけなきゃダメ)

 

[Anna]

We get a whole life, that's the plan

これから一生かけてやってくわ、それが計画よ

 

[Kristoff]

That's not a plan!

それは計画じゃない!

 

Love's not a thing you get

It's work and tears and sweat

愛は手に入るものじゃない

涙や汗を流してやっていく仕事のようなものなんだ

 

・Love's not a thing you get (愛は手に入るものじゃない)

・It's work and tears and swear (涙や汗を流してやっていく仕事のようなもの)

 

とりあえず煽り合う二人

[Anna]

So says a sweaty, smelly mountain man!

要するに、汗かきで、臭い山男のこと?

 

[Both]

Oh, what do you know about love?

What do you know about love?

全く、あなたが愛の何をわかってるっていうの?

あなたが愛の何をわかってるっていうの?

あなたが愛の何をわかってるっていうの?

 

What do you know about love?

What do you know about love?

あなたが愛の何をわかってるっていうの?

あなたが愛の何をわかってるっていうの?

 

[Anna]

Have you even kissed a girl?

I mean, a human girl!

女の子にキスしたことあるの?

ちなみに「人間」の女の子ね!

 

[Kristoff]

"Oh"

あぁ

 

これって、トロールの女の子にはキスしたことあるってこと?笑

 

[Both]

What do you know about

Anything, anything?

何をわかってるっていうの?

何を?何を?

 

[Kristoff]

Anyone with half a brain

Would have worn some winter gear!

脳が半分でもあれば

冬の装備を身につけるはずだね!

 

[Anna]

Anyone with half a life

Would have one friend who's not a deer!

半生過ごして来たら

鹿じゃない友達が一人はいるはずよ!

 

[Kristoff]

I do!

いるさ!

 

 つり橋を渡る二人、お互い助け合う二人

Any fool who jumps headlong

Is gonna bang their head!

軽率にジャンプする馬鹿は

頭をぶつけるよな!

 

[Anna]

Any fool who doesn't jump right now

Is probably gonna end up dead!

今すぐジャンプしない間抜けな人は

多分死んじゃうわ!

 

[Kristoff]

"Whooooooa!"

うわーー!

 

[Anna]

Like I said

ね、言ったでしょ

 

クリストフは吊り橋の壊れかけた部分に足を乗せてしまい、吊り橋からぶらさがってしまいます。

 

"You okay there?"

大丈夫?

 

[Kristoff]

"I've been better..."

まぁまぁだな

 

[Anna]

"You should have listened to me!

I've got good instincts!

I know danger when I see it.

Just like, I know love when I see it.

Whoa!!!"

私のいうこと聞いておくべきだったのよ!

私、勘はいいの!

危険なことは見ればわかるの。

ちょうど、見た瞬間に愛がわかるようにね!

うわぁー!

 

[Kristoff]

"Whoa! Whoa! Whoa! Thank you!"

おう、おう、おう!ありがとう!

 

アナが吊り橋から落ちる反動で、クリストフが助かります。

 

[Anna]

"Ah, that's not quite how I thought we'd end up"

あぁ、ちょっと、私が想像してた展開とは、かなり違うかも

 

[Kristoff]

"You've got to think things through in life, and... in love"

君は人生を通して物事を考えるべきだあと愛についても

 

[Anna]

"Touché"

『参りました』…

 

ぶら下がりながら、フランス語で「一本取られた」とボソッと言うアナ 笑

 

[Kristoff]

"Here. Grab on and brace yourself. Ready?

Here we go!"

ほら、掴んで、力をこめて。いいか?

引くぞ!

 

[Anna]

"Whoa! Whoaa! Whoaaa!"

わぁわぁわぁーー!

 

互いを認め合う二人

 

I'd like to point out that we've come a good long way here

ここまで、かなり長い道のりきたわね

And that you're–wow–really strong!

あなたって、ほんと、とっても力持ちね!

 

[Kristoff]

"I lift a lot of ice"

たくさん氷を運ぶからな

 

You saved my life just now

I guess I gotta say here

My first impression was wrong

君は今オレの命を救ってくれた

多分、こう言うべきだな

オレの第一印象は間違ってたら

 

[Anna]

"And see? You're nice!"

ね、そうでしょ?あなたいい人ね!

 

クリストフの方から、間違った第一印象を抱いてた、と言う感じ、すごく良い雰囲気。

 

[Kristoff]

That jump was really brave

あのジャンプは、とっても勇敢だった

 

[Anna]

Your catch was quite a save

あなたのキャッチに助けられたわ

 

[Kristoff]

You've got some guts!

君にも根性があるな!

 

[Anna]

You've got some brains!

あなたにも脳があるのね!

 

[Kristoff]

"Thanks"

どうも

 

「あなたにも脳があるのね」って、結構失礼なことを平気で言うアナはブローズンでも健在。

 

[Both]

With miles and miles to go

まだかなりの道のりあるけれど

I guess it's nice to know

That I can trust you

よかったわ、あなたが信頼できるってことがわかって

Though the question still remains...

それでも拭いきれない疑問は

What do you know about love?

あなたが愛について何をわかってるっていうの?

 

[Kristoff]

"Just, be careful"

気をつけるんだ

 

[Both]

What do you know about love?

あなたが愛について何をわかってるっていうの?

 

[Anna]

"Have a little faith"

ちょっとは信用してちょうだい

 

[Both]

At least we know one thing

This trip should be interesting!

少なくともハッキリしてるのは

この旅が面白くなりそうってこと!

 

What do you know about love?

What do you know about love?

あなたが愛について何をわかってるっていうの?

あなたが愛について何をわかってるっていうの?

 

すこし解説する部分とそうでない部分が偏りましたが、物語を深く掘り下げる役割というよりは、物語を進める役割のほうに重点が置かれているナンバーなので、そこは仕方ないということで。

 

まあ、ソリに乗って、狼にい追いかけられて、という展開がない分を補うための曲でもあるのでしょう。

ただ、煽り合う二人が徐々に信頼できる関係になっていくのは見ていて気持ちがいいです。

 

最後にアナとクリストフの愛に対するそれぞれのスタンスをまとめておきます

 

アナとクリストフそれぞれの愛に対するスタンス

【アナ】

・zero complication (複雑さゼロ)

・trust my gut (直感を信用する)

・Some people know their hearts / The minute true love starts (真実の愛が生じた瞬間に自分の心がわかる人もいる)

・Some people simply know / When true love says hello (真実の愛の人が挨拶して来た瞬間に(出会った瞬間に、その人が真実の愛の人だって)わかる人もいる)

 

【クリストフ】

・Some people read a lot of books (本をたくさん読むやつもいる)

・Some folks are taken in by curly locks and princely looks (巻き毛の髪と王子らしい見た目の虜になるやつもいる)

・You don't jump to the top (てっぺんに跳んでいくことはできない)

・There's scalin' and scramblin' / And too many steps for countin' (よじ登ったり、這い登ったりしながら、数え切れないほどの段差がある)

・The work doesn't stop (いつまでも終わらない)

・Love's not an easy climb (愛は簡単な登山ではない)

・You have to take your time (時間をかけなきゃダメ)

・Love's not a thing you get (愛は手に入るものじゃない)

・It's work and tears and swear (涙や汗を流してやっていく仕事のようなもの)

 

【違いのまとめ】

・アナ:愛は直感で感じるもので、運命の人は出会った瞬間にわかるもの。

・ クリストフ:愛は時間をかけてゆっくり登っていくもの登山のようなもので、手に入るものではなく、徐々に進めていく仕事のように、いつまでも終わらないもの。

 

この歌の直接的なリプライズはありませんが、クリストフは 17. Kristoff Lullaby、アナは 19. True Love で、それぞれ愛に対する考え方がどのように変わったかが、別個で歌われるので、これらがある意味リプライズになっています。

実際に、17. Kristoff Lullaby では歌詞を一部変えて、What do you know about love? のフレーズが繰り返されます。

そちらの二曲の方でもまた改めて、二人の愛に対するスタンスについて考えられればと思います。

 

エルサの愛に対するスタンスは、"It's best for her(Anna), it's best for me" の一言で全て表されています。このスタンスについては、こちら参照。

ikyosuke.hatenablog.com

 

ちなみにハンスには「愛に対するスタンス」自体がそもそもありません。ハンスは、共感(同情?)こそできるものの、愛を知らない人として描かれているのかもしれません。

 


"What Do You Know About Love?" from FROZEN on Broadway (Official Lyric Video)

 

 

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