はじめに:前回のあらすじ
この記事シリーズでは、なぜブロードウェイ版至上主義だった私がこの劇団四季版を「アルティメット版Frozen」だ!と大絶賛するに至ったのかの理由を説明しています。
すでにブロードウェイ版、北米ツアー版、オーストラリア版、劇団四季版をご鑑賞済みの方もそうでない方もわかるように書いておりますので、お付き合いください。
前回の最初に述べた結論:劇団四季版が「アルティメット版」である3つのワケ
❶ 日本に来たのは「幻のバージョン」:舞台版FROZENのバージョン整理
❷ 【ブローズン2.0】は 短編・続編要素の(ほぼ)全部盛りの「最新解釈版」
❸ 子ども、ライト層、こじらせヲタまで全方位対応型の「アップデート日本語歌詞」
一言で申し上げますと、
劇団四季版として日本に来たのは、コロナの影響で1ヶ月未満で終わってしまった「幻の」アップデートされたバージョンであり、それは続編Frozen2などの制作を終えた制作チームが、アニメーション版Frozen(2013)の後に追加された短編や続編から必要な要素をほぼ全部載せにし、「最新の解釈」を反映させたものである。
そしてその「最新解釈版」を、訳すときにアニメーション版の翻訳のような独自解釈をするというより、できるだけ原詞に忠実に訳しつつ、それでも重要なキーワードをそのままにすることで、子どもからライト層、そして原詞原理主義者のこじらせたヲタクまでを対象に全方位型でアップデートさせた日本語歌詞で届けているから。
というのが「アルティメット版」であると考えている理由です。
前編では、以上3つのテーマのうち❶と❷を詳しく語りました。今回の後編では❸について実際に私が幕間や鑑賞直後に必死に記憶を頼りにメモってほぼ?再現した劇団四季版「レリゴー」の歌詞を掲載しながら、どのくらい変更されていてどのくらいそのままなのか?について検証します。
❸ 子ども、ライト層、こじらせヲタまで全方位対応型の「アップデート日本語歌詞」
私はあくまで原詞原理主義者で、オリジナル以外の翻訳は字幕であれ吹き替えであれ、実写だろうと舞台だろうと全てそれぞれ訳した人の一つの解釈である、という距離をとった立場をとっています。
解釈の一つである以上、訳詞についてはいわゆる「解釈違い」のようなものが生じやすいワケです。
そして、当ブログでも一番アクセス数の多いのはいまだにこのアラジンのA Whole New Worldの各バージョンの日本語訳詞の比較なのですが笑、テレビで放映されるたりすると「歌詞が違うからノれない」なんてことがTwitterでは話題になりますよね。
これは劇団四季の舞台版の『アラジン』や『リトル・マーメイド』などもこれまで抱えていた問題です。しかし、今回四季が『アナと雪の女王』をやるにあたっては、これまでにない手法をとっているのでそのことについて、実際に私が現地で幕間や終演直後にメモした記憶の断片から劇団四季版レリゴーの歌詞を再現しながら、どんな変化が観られたのか、そしてそれがどのように子どもからライト層、そして私のようなこじらせヲタまでもを唸らせ納得させる全方位対応型の「アルティメット版」たらしめているのか?、について語ります。
そもそもなぜ、アニメから劇団四季へのアダプテーションで訳詞が変わるのか?
権利の問題
基本的には劇団四季の歌詞はかつては「四季文芸部」訳となっており、実質的には浅利敬太氏が中心になって訳していたとも言われています。
そもそもアニメーション版のもののために翻訳された歌詞は、劇団四季からすると他人が権利の持っている歌詞を使用することになるため、使用料が掛かることになるため、独自で訳したものを使った方がコストの面でも良いことになります。
アダプテーションによる作品のテイストの変更
またWalt Disney Animation Studios によってアニメーションとして仕上げたものを、Disney Theatrical Production の制作陣が舞台版に作り替えるにあたって、新曲を足したり、脚本を変更する中で歌の全体の中での位置付け等が変わっていくこともあり、当然全体の作品のテイストがアニメーションよりかは少々「大人向け」になることも少なくないため、訳詞についてもその変更に合わせた順応が求められるわけです。
リップシンクの必要のあるアニメ と 必要のない舞台
アニメーションでは特に動く絵に合わせて不自然になりすぎないような吹き替え歌詞が必要になるため余計に制限が多いことになります。CGのアニメーションになることで、過去の2Dのアニメーションよりも遥かに口の動きなどが鮮明に再現されますから、発声している英語の元の詞の母音に近づけたりする「リップシンク」といった技が必要になることは有名な話で聞いたことがあるでしょう。一方で舞台では、訳詞が音楽にのりさえすれば、多少字余りしていても問題なければ、伸ばす音の母音が英語と違ったとしても問題ないのです。
アダプテーションによる作品のテイストの変更
英語から日本語への翻訳はそもそも、一音節に一単語がのる英語と違い日本語では一音節に一文字しか乗らないため圧倒的に情報量が少なくなるため、何を内容として残すのかはかなり翻訳を担当した人の解釈や判断に委ねられています。
そのため当然、翻訳を担当する人が変われば、訳詞が大幅に変更されることになるわけです。
訳詞は英語の原詞に対する解釈の一つでしかないのです。
劇団四季版『アナと雪の女王』の場合は何が違うのか?
こう言った影響がある中で、アニメ版と劇団四季版の歌詞は長らく大きくかけ離れたものになってきたため、アニメーション版の吹き替え歌詞が大好きな一部のファンからは、「歌詞が違うからノれない」といった声も上がることがしばしばです。
アナと雪の女王ともなれば、当然あの「ありのままで」や「生まれてはじめて」「とびらあけて」といったフレーズ自体が、日常で使う際にもアナ雪の影が及ぶほどに影響を及ぼし、強く記憶に刻まれているわけですから、当然ここを変更するかは大きな問題になります。
そこで劇団四季は、Disney Theatrical ProductionsでFROZENの舞台版の制作を考えていると言う情報が出た(2014年1月)くらいのタイミングからある種の対策を打ちはじめました。
それはアニメーション版『アナと雪の女王』(2014)の訳詞を担当した、高橋知伽江さんを劇団四季のディズニーミュージカル『アラジン』(2015〜)の訳詞の担当に引っ張ってきたのです。
もともと高橋さんは、劇団四季に所属したことをきっかけに訳詞などの仕事を始めその後フリーランスになって、『魔法にかけられて』や『塔の上のラプンツェル』といった作品の訳詞を書いた後に『アナと雪の女王』を担当して一躍時の人となった方ですので、劇団四季にはゆかりのある人でした。そのことは、今回の劇団四季版アナと雪の女王のパンフレットのインタビューにおいても語られています。
こういった背景もあって、『アナと雪の女王』は、"生まれてはじめて"、アニメーション版の吹き替え歌詞と、劇団四季の舞台版の吹き替え歌詞をどちらも同じ人が訳すと言うことになったのです。
高橋さんはこのことについてパンフレット内のインタビューで次のように語っています。
「映画版であれほどの大ヒットとなり、<ありのままで>の歌詞を覚えているファンの方たちも」多いかと思うんですよね。ただ、映画は、登場人物の口の動きに合わせる(リップ・シンクロナイゼーション)ということを厳密にやっているので、原文に忠実でないところもあるのです。なので、舞台の時はより原文に忠実な訳詞にするか、それとも、映画ファンの方たちのために映画と同じにすべきなのか、すごく悩みました。」映画も舞台も同じ訳者が訳しているのに、なぜ歌詞が違うのか?と言われることへのプレッシャーだった。「でも劇団四季は"作品に忠実に"を信条とする劇団だということを大切にしたいと思って。だから舞台は原文に忠実な訳詞にしようと決めました。もちろん"ありのままで"や"生まれて初めて"などのキーフレーズ的なものは変えていませんけど」。こうして劇団四季ならではの舞台版が誕生した。 (劇団四季アナと雪の女王パンフレット p.38 田中裕子による高橋知伽江インタビュー)
ここが、私が劇団四季版が「アルティメット版」である3つ目の理由です。
「ありのままで」や「生まれて初めて」といったキーフレーズはそのままに、それでも原詞からかけ離れすぎていた部分については変更を加えていることによって、歌詞が違うことに違和感を覚えやすい、子どもたちやライトなファン層にも気を配り、一方でアニメーション版の訳詞について違和感を覚えていた原詞原理主義者的な私のようなディープなこじらせヲタクも納得させるような全方位対応型の訳詞によって、続編までの制作を終えた制作陣が最新の解釈を盛り込んでアップデートしたにもかかわらず、ブロードウェイではコロナによりわずか1ヶ月で消えた幻の【ブローズン2.0】を、最高の形で日本のオーディエンス向けにアダプテーションすることができているのです。
では、実際にどのような翻訳がされているのか、私が劇場の幕間や終幕後に必死にメモした断片を元に再現した劇団四季版「ありのままで」の訳詞を、原詞とアニメーション版と比較しながら紹介したいと思います。
もちろんこの歌詞は記憶を頼りに再構成していますので所々異なる箇所があるかもしれませんので、ぜひ観劇された方はご指摘ください。笑
また、変更点を反映したバージョンを自分で再現してみたものをTwitterにアップしました。
#アルティメットレリゴー
— westergaard🏳️🌈🏳️⚧️Princess/Pixarの人 (@westergaard2319) 2021年7月1日
劇団四季版で変更になった部分を記憶の限りで再現してみた
歌詞の変更もあるけど
同じ歌詞でもメロディへの載せ方が、原語歌詞のリズムに忠実になってて
その部分はブログで表現しきれなかったので!
歌詞変更について詳しいことはコチラ👇https://t.co/wqCyQdEAOe https://t.co/hOzjRZR7o2 pic.twitter.com/gaCzRDC9i1
カラオケ音源はこちらを利用しています。アップロード主の説明として、利用可能の音源です。LET IT GO from Disney's Broadway musical FROZEN - Piano Accompaniment - Karaoke - YouTube
「Let It Go」原詞・アニメ版訳詞・劇団四季版訳詞 の比較
(太字・下線の箇所が劇団四季版の変更点)
The snow glows white on the mountain tonight
Not a footprint to be seen
降り始めた雪は 足跡消して
降り始めた雪は 足跡消して
A kingdom of isolation and it looks like I'm the queen
真っ白な世界に ひとりのわたし
真っ白な世界に ひとりのわたし
The wind is howling like this swirling storm inside
風が心にささやくの
風が心で吹き荒れる
Couldn't keep it in heaven knows I tried . . .
このままじゃ ダメなんだと
堪えても ダメだったの
Don't let them in Don't let them see Be the good girl you always have to be
Conceal, don't feel Don't let them know Well, now they know
とまどい 傷つき 誰にも打ち明けずに
悩んでた それももう やめよう
秘密に縛られ 人の目恐れていた
偽りのわたしは 捨てよう
Let it go, let it go Can't hold it back anymore
ありのままの 姿見せるのよ
ありのままの 姿見せるのよ
Let it go, let it go Turn away and slam the door
ありのままの 自分になるの
ありのままの 自分になるの
I don't care what they're going to say Let the storm rage on
何も怖くない 風よ吹け
何も怖くない 風よ吹け
The cold never bothered me anyway
少しも寒くないわ
少しも寒くないわ
It's funny how some distance makes everything seem small
悩んでたことが うそみたいね
悩んでたことが うそみたいね
And the fears that once controlled me can't get to me at all
だってもう自由よ なんでもできる
だってもう自由よ なんでもできる
It's time to see what I can do to test the limits and break through
どこまでやれるか 自分を試したいの
どこまでやれるか 自分を試したい
No right, no wrong No rules for me, I'm free!
そうよ変わるのよ わたし
わたしは 変わるの そうよ
Let it go, let it go I am one with the wind and sky
ありのままで 空へ風に乗って
ありのままで 空へ風に乗って
Let it go, let it go You'll never see me cry
ありのままで 飛び出してみるの
ありのままで 飛び出してみるの
Here I stand and here I'll stay Let the storm rage on . . .
二度と 涙は 流さないわ
二度と 涙はもう 流さないわ
My power flurries through the air into the ground
冷たく大地を包み込み
わたしの力は 大地 満たし
My soul is spiraling in frozen fractals all around
高く舞い上がる 想い描いて
わたしの想いは 高く舞い上がる
And one thought crystallizes like an icy blast -
花咲く氷の結晶のように
氷の結晶より硬く
I'm never going back the past is in the past!
輝いていたい もう決めたの
こころ決めた ここで生きよう
Let it go, let it go! And I'll rise like the break of dawn
これでいいの 自分を好きになって
ありのままの 自分を好きになって
Let it go, let it go! That perfect girl is gone
これでいいの 自分を信じて
ありのままの 自分を信じて
Here I stand in the light of day Let the storm rage on!
光あびながら 歩きだそう
光あびながら 歩きだそう
The cold never bothered me anyway
少しも寒くないわ
少しも寒くないわ
変更点のポイント
この記事では「ありのままで」を紹介しましたが、「生まれて初めて」や「扉あけて」などでも同じようなことが起きており、一番有名なサビの部分については手をつけず、他の部分では結構思いっきり原詞に寄せて手を加えるといった変更がなされています。
変更点のポイントは大きく分けて3つです。
1.原詞キーワードと訳語の対応をはっきりさせた
劇団四季版の曲のタイトルは「ありのままで」で、もうカタカナの「レット・イット・ゴー」はつきません。3つ目のサビにおいても、アニメーション版と違って「これでいいの」という言い換えをせずに、Let it goの訳は全て「ありのままで」「ありのままの」のどちらかにしかならないようにしたことで、原詞キーワードと訳語の対応をはっきりさせました。
2.他の曲と対応する部分のキーワードをしっかり回収
The wind is howling like this swirling storm inside
風が心にささやくの
風が心で吹き荒れる
Couldn't keep it in heaven knows I tried . . .
このままじゃ ダメなんだと
堪えても ダメだったの
以前のブログでも主張したように、Frozenという作品は舞台版になったことでより一層、「storm」「cold」といったキーワードが全編を通して重要になりました。
というのはオープニングの「Let the Sun Shine On(太陽よ輝いて)」からフィナーレのポジティヴなLet It Goに着地するまでの間の対比として「Let It Go(ありのままで)」が位置づけなおされたからです。しかしアニメ版の日本語訳詞ではそれらのキーワードは落ちてしまっていた部分もありました。
今回は他の曲との対応も考えてしっかり「嵐」という直接のワードはこの曲の中では使わずとも「吹き荒れる」という形で入れています。
また、「堪えてもダメだったの」とすることで「こ〜 ダメ〜」というフレーズの始まりの音は聞き覚えのあるようにして、原詞のニュアンスを回収しています。
また、「雪だるま作ろう」や「生まれて初めて」で繰り返される父王アグナルがエルサに教え込んだマントラの部分については、マントラとして訳すのではない手法でしたが、エルサが一人で勝手に悩んでいたのではなく、エルサが縛られていたということがしっかり語られます。エルサ個人の責任に押し付けたアニメ版吹き替え歌詞が嫌いだった私はもうこの辺りでブルブル震え始めていました笑 また「捨てよう」とすることで、この直後にエルサが手袋を取って「捨てる」行為とシンクロするので素晴らしいチョイスですね。
Don't let them in Don't let them see Be the good girl you always have to be
Conceal, don't feel Don't let them know Well, now they know
とまどい 傷つき 誰にも打ち明けずに
悩んでた それももう やめよう
秘密に縛られ 人の目恐れていた
偽りのわたしは 捨てよう
3.音楽のリズムにバッチリのせる訳詞へ変更
No right, no wrong No rules for me, I'm free!
そうよ変わるのよ わたし
わたしは 変わるの そうよ
この箇所については、ほとんどキーワードが変わらないにもかかわらず変更されています。
No・right・no・wrong/No・rules・for・meという八音節の切れ方に合わせた単語の切り方の歌詞に変更されました。
そうよ変/わるのよ から わたしは/変わるの とすることで、日本語が単語の途中で区切れることがなくなります。
Here I stand and here I'll stay Let the storm rage on . . .
二度と 涙は 流さないわ
二度と 涙はもう 流さないわ
また、Here I stand / and here I'll stay の音節数に合わせると
な・み・だ・は では and・here・I'll・stayという四音節に対して一音節分少なくなっています。実際にはandの音節がアニメ版吹き替え歌詞では欠落していました。そこでここを
なみ・だ・は・もう という四音節に変更したと思われます。
実はこの他にも歌詞が同じままでも、歌い方が変わっている部分がたくさんあります。それらは今説明した英語の音節に基づいて、原詞のメロディにしっかり合わせた歌い方になっています。ここはおそらく今回の劇団四季版の最大の変更ポイントの一つです。
4.ブリッジ部分の大幅変更
この曲で最大の変更があったところはブリッジ部分です。ここはまるまる変更されています。
My power flurries through the air into the ground
冷たく大地を包み込み
わたしの力は 大地 満たし
My soul is spiraling in frozen fractals all around
高く舞い上がる 想い描いて
わたしの力は 高く舞い上がる
My power、My soulといったようにエルサが「自分の」「自分の」といったようにとにかく自分が中心にあって自分のことしか考えていないことがわかる繰り返しになっていますが、確かにこれを子ども向けのアニメーションでやってしまうと少し不自然な日本語に聞こえる可能性があるという判断をしたことは考えられるでしょう。また数少ない限られた四音節を「わたしの」に使ってしまうことは確かに入る要素を減らしてしまうという点でも難しい判断です。
しかし今回の四季版では、高橋さんはこのエルサの「わたしの」「わたしの」の繰り返しをとにかく強調したようです。
And one thought crystalizes like an icy blast -
花咲く氷の結晶のように
氷の結晶より硬く
I'm never going back the past is in the past!
輝いていたい もう決めたの
こころ決めた ここで生きよう
ここはわたしが一番気に入った変更箇所です。
Here I stand and here I'll stayという、歌詞がこのブリッジの直前にありますが、そこについては「二度と涙はもう流さない」となってしまい、自分の立つ場所、自分の残る場所、すなわちエルサが孤独なこのノースマウンテンに築き上げるアイスパレスを「自分の居場所だ」と宣言するシーンであるにもかかわらずそのニュアンスが伝わりません。
そのニュアンスを、このブリッジの最後の部分に入れ、しかも crystalize結晶化するというワードが前提とする「氷の硬さ」と、past is in the pastという「決意の硬さ」を重ねた上で、ココろ決めた ここで生きよう という韻もバッチリ踏んだ歌詞で、「自分の居場所だ」と宣言させるこの歌詞の素晴らしさは絶賛ものです。
このシーンでエルサが早着替えによる変身を決めて会場内から拍手が起こることもあり、わたしはこの瞬間に完全にこのレリゴーこそが「アルティメット・レリゴー」だと確信しました。
涙があふれていました。
他の曲についてはこの記事では触れていませんが、また気が向いた時にこちらのブログでわたしが記憶してきた箇所については紹介しようかなと考えています。
もう一度、結論:劇団四季版が「アルティメット版」である3つのワケ
❶ 日本に来たのは「幻のバージョン」:舞台版FROZENのバージョン整理
❷ 【ブローズン2.0】は 短編・続編要素の(ほぼ)全部盛りの「最新解釈版」
❸ 子ども、ライト層、こじらせヲタまで全方位対応型の「アップデート日本語歌詞」
劇団四季版として日本に来たのは、コロナの影響で1ヶ月未満で終わってしまった「幻の」アップデートされたバージョンであり、それは続編Frozen2などの制作を終えた制作チームが、アニメーション版Frozen(2013)の後に追加された短編や続編から必要な要素をほぼ全部載せにし、「最新の解釈」を反映させたものである。
そしてその「最新解釈版」を、訳すときにアニメーション版の翻訳のような独自解釈をするというより、できるだけ原詞に忠実に訳しつつ、それでも重要なキーワードをそのままにすることで、子どもからライト層、そして原詞原理主義者のこじらせたヲタクまでを対象に全方位型でアップデートさせた日本語歌詞で届けているから。
というのが「アルティメット版」であると考えている理由です。
それでは前編・後編に渡る長い記事にお付き合いいただいた皆さんありがとうございました!
前編がまだの方はこちらです⬇︎⬇︎⬇︎
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